あれは中3の冬
俺は勉強しなくても
成績はなぜがよかった(実力)
俺は昔から仲の良い悪友と
お宮さんの横にある広場で
野球に興じていた
俺はホームランを打った
俺の打った球は
見とれるような放物線を描き
林の中に吸い込まれていった
外野をしていた
使いっぱしりのマツイが
消えた球を探しに
林の中に消えた
俺たちはマツイを
少しバカにしていたので
予備のボールで
再び野球に興じた
それから1時間ほど経ち
すっかりマツイもボールも
忘れ去られたころ
マツイがどこからともなく
まるで青い顔をした
北京原人のように
肩で息をしながら
こちらに近寄ってきた
そこで
番長格のともやす(ピッチャー)
(サイドスロー)
が
「お前なにしてたんだ
おせーじゃねーか」
と言うと
マツイが
「違う!これには訳があるんだ!
話を聞いてくれ!」
と言った
マツイが言うには
マツイは林の中で
人が二人ほど通れる道を
歩いていた
そこでやっとボールを見つけた
マツイが帰ろうと
振り向くと
自分が進んできた道はなく
後ろにはただうっそうと
生い茂る森が広がっていた
マツイは焦り
その林を突っ切ると
はじめに入った場所とは
反対側に出た
あれはなんだったんだろうか
誰か教えてくれ
それでは
怖い話投稿:ホラーテラー ザ・ブルマ・ハーフパンツさん
作者怖話