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短編2
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黒いアイツ

初です。ヨロシクお願いします。

実話なんで暇だったら、読んでやって下さい。

5年前、俺は会社帰りに原チャリで走っていて、右斜め前方にいたワゴン車に、急に車線変更されて跳ね飛ばされた。

まず首、右腕、左腕、左足と、確認して異常なく安心しかけていたが、右太腿がまるで膝が2つある様に、折れていた。

救急車で近くの救急病院に運ばれ、2カ月の入院を余儀なくされた。

肉体労働だった事もあり、最初こそ「いい休暇だ」くらいに思っていたが、いつも体を動かしていた人間には、1カ月以上も動けないでいる事が、相当辛いものだと言うのがイヤというほど解った。

仕事の時は過激な程動いていた俺は、1カ月くらいで少々「うつ」的な感じになったのもそのせいだろう。

今思えばこの時、奴に入られたんだと思う。

黒いアイツに・・・

それから医師に言われた2カ月が経ち、松葉杖ながらも退院する事が出来た。半年後にボルトを外して完治との事。

でも気分だけは暗い感じから立て直せなかった。

だが脚のボルトが取れれば直るんだろうと思っていた。

そしたらバンバン走って、気合いいれて元気になってやると思っていたからだ。

実は俺、この時自分が少しおかしいな?と感じていた。

なんで、心がこんなに重いんだろう。

なんで、笑えないんだろう。

なんで、こんなに弱い気分なんだろう。

自分じゃないみたいだ。鏡を見ても、普段と変わらない自分の様だが、何かが気味悪い。

・・・目だ!目が俺じゃない!

これは俺じゃない、何かが俺の心に入りやがった!!!

それからは俺の中に入りやがった暗く重い心のアイツと、本来の頑張り屋の俺の心との闘いだった。

「今に見てろ!後3カ月したらボルトが外れるからな!」とか、「そしたらバンバン鍛えて強くなってやるからな!」

俺はいつもそんな独り言?を奴に言って言って言い続けた。

・・・そしてやっとボルトを外す手術の時が来たんだ。

大腿骨の手術なので、全身麻酔をされる事になった。俺はすぐに眠りに着いた。

手術中、俺はリアルな夢を見ていた。

それは、今現在手術している夢だ!全身麻酔がかかっているのに、仰向けに寝ている俺の体は確かにそこにある。

・・・だが胸の辺りまで起きて、体を見ているのが俺だ!

これが幽体離脱ってやつか?

本当に人間って幽体があるんだ!って感心した瞬間!俺の胸からドス黒いヒトダマの様なものが飛び出した!

すみません。続くです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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