その日Aは
友達と遊ぶ約束をし、家でテレビを見ていました。
何分かたった後、二階からガタンガタンと物音が聞こえて来ました
どうせ弟がまた何か騒いでるんだろうとその時は余り気にせず、再びテレビを見ていました。
しかし三分くらい立っても、そのうるさい音が鳴り続けています。
段々イラついて来たAは文句の一言でも弟に言ってやろうと二階に上がろうとしました。しかしその時
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
と、インターホンが鳴らされました。
え!何?
と思って急いで玄関まで行くと、友達が必死の形相でインターホンを押しています。
どうしたんだ!と急いでドアを開けてやると
いきよいよく家の中に入って来て
「なんだよあれ?は?意味分かんね、どういうことだよ!」と、Aの肩を掴んで言ってきました。「なんだよ?どうしたんだよ!」
とAが話しかけても
「うえ…うえ…上上上上」としか言いません。
は?上?
どういう意味だ?
とAが考えていた時、弟が騒ぎを聞き付けて隣りの部屋からやってきました。
「あれ…お前二階にいたんじゃないのか?」と聞くと
「何言ってんの?ずっと一階にいたよ?」と答えました。
え?
二階からガタンガタンとまだ音は聞こえて来ます
え?…二階…いや、
うん?
Aは何か気付いたように家を飛び出して屋根の上に目を移すと
ケタケタケタケタケタケタ
全身血だらけの女が屋根のうえで笑いながら踊っていました。
怖い話投稿:ホラーテラー 鈴蘭さん
作者怖話