短編1
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工作室の女

これは私が小学校5年生の時に体験した話です。

その日は夏休みの前日でした。私は学校に上履きを忘れて終い学校に取りに行く事にしました。

学校に付いたのは夕方の6時すぎ、生徒は一人もおらず、二階の職員室の明かりが着いているだけでした。

すでに下駄箱のシャッターは降ろされていましたが、私は北校舎の一階の窓のカギが壊れていた事を思い出し、そこから中に入りました。

学校の中は暗く静寂に包まれていました。私は怖くなり急いで上履きを取りに行ました。帰ろうとカギの壊れた窓の所に向かいました、すると工作室の前に見知らぬ女の人が立っていました。私は見付かったら怒られると思い隠れました。しばらくすると足音がしてその女の人はどこかに行った様でした。ホッとして帰ろうとしたその時です、私は「エッ!」と声を上げて終いました。そこには上半身と下半身の分かれたさっきの女の人が立っていたのです。

私はあまりの恐怖に駆出し職員室に助けを求めようと階段を上りました。しかし何度上がっても何故か一階の廊下に出るのです、そして上半身だけの女の人は確実に近ずいて来ていました。

そして突然階段は行止まりになり、そこにはその女が立っていました。

後で聞いた話では昔あの工作室で若い女の先生が木材を切る機械に巻込まれ亡くなったそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー T・Nさん  

Concrete
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