これは私が2年前に体験した話です。
あれは7月の中旬のこと。
仕事が終わって,私は帰りの地下鉄を待っていました。
((はぁ…。今日も忙しかったなぁ…
お母さんにご飯作っといてってメールしちゃお!!))
私は当時,実家にいたため母に甘えていました。
メールを送って携帯を鞄に戻そうとしたとき…
後ろから冷たい空気が流れてきたんです。
((冷房の風向きが変わったのかなぁ??))
そんなことを考えていたら,私の隣に人が並びました。
((………え??))
その人は黒いマントを頭から被っていました。
靴も真っ黒で,とにかく全身が黒かったんです!!
夏に似つかわしい格好をしていたので,あまりにも浮いていました。
しかし…
周りの人は全然気にもとめません。
まるで………
見えていないかのように……
どうしても腑に落ちない私は,横目でチラチラ見ていました。
しばらくして…
((この人……どんな顔してるんだろ…))
という興味が湧いてきました。
プァ――――――
同時に電車がホームに入ってきたので,電車に乗るときに先に入って顔を見ようとしました。
ガ―――……
扉が開き,サッと入ろうとしたら……
………見ちゃったんです……
目の奥が光っている骸骨を………
見た瞬間…
その骸骨は下に引きずり込まれるように,電車とホームの間を落ちていきました。
これは本当にあった話です。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話