ほんの数分前の話。
自分の部屋でテレビを見ながら寛いでいた。
喉が渇いたんで、キッチンに行き、冷蔵庫を開けたが、飲み物のストックは無し。
我慢出来そうにないんで、仕方なく近くの自販機に向かった。
玄関を出て、坂道を少し下った先に自販機はある。
夜風に吹かれて、この頃寒くなってきたなぁなんて思ってた。
自販機まで数メートルってとこまで来て、視界にオレンジ色の光が入ってきた。
正確に言うと、そのオレンジ色の光は空から落ちてきたように見えた。
あれは流れ星かな?
隕石かな?
なんて思っていたんだけど、やけに落ちるスピードが遅かった。
そしてその光は一軒の家の屋根あたりで消えたように見えた。
もし隕石だったらスゲーと思って、ジュースも買わずに、その家に向かってダッシュした。
そしたらその家の玄関先にボヤ〜って光る物が見えた。
提灯だった。
どうやらお通夜をしているみたいだった。
あの光はなんだったんだろう?
人魂だったんだろうか?
怖い話投稿:ホラーテラー 紅天狗さん
作者怖話