これは同級生のAとBが実際に体験した話です。
大学の夏休み、中学時代から幼馴染で仲の良かったAとBは
同じく仲の良かった2人の友人を誘って4人で1泊2日のキャンプをすることにしました。
川辺のキャンプ場でバーベキューや魚釣りなどして楽しい時間を過ごしていました。
夜になり、ドーム型のテントを2つ向かい合わせに
立て、
2人ずつに分かれて寝ることにしました。
このときAとBは別々のテントで寝ていました。
深夜になり、Aが寝ているとBのいるテントから声が聞こえてきた。
耳を澄まして聞いてみるとBが何かをしゃべっていました。
B :「もういいって。
バレバレなんだって。
いらんことすんなって。
どうせAやろ。」
Aは何のことかわからず
さらに耳を澄まして聞いてみることにしました。
B :「いい加減にしろって
眠いんだから寝かせてくれって。
さっきからテントの周りぐるぐる歩きまわりやがって。」
Aは怖くなり寝袋にもぐり、
その日は眠りにつきました。
朝になり、
向かいのテントで寝ていたBを起こし、
深夜の話をすると、
Bがいるテントの周りを
「ザッ ザッ」
と歩く音がずっと聞こえていたと言うのです。
2人は怖くなり残りの2人を起こし、すぐにテントから飛び出しました。
すると
Bが寝ていたテントの横に
りぼんの飾りのついた女の子の靴が2足揃って置いてありました。
ヤパイと思った2人はすぐに後片付けを始めると
突然大雨が降ってきました。
後片付けは一時中断して
川辺から離れ、
少し高台
になってる場所で雨が止むのを待っていました。
あっと言う間に川は増水し、キャンプしていた場所は濁流に飲み込まれました。
30分ほど経ち、雨も上がり
川の水も下がってきたので、残っていた道具の片づけをしに再びキャンプ場に戻りました。
すると先ほどの大雨でほとんど流されてしまい、
何も残っていない状況でした。
そのときBが驚いた表情で川辺を指さしました。
Bが指さした方向には
あれだけの大雨だったにもかかわらず
2足揃った状態で同じ場所に残っていた女の子の靴がありました。
4人は急いでキャンプ場を後にしました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話