今日はクリスマス。
町の子供達は満面の笑みで大きなプレゼントを持っている。
そんな日に、ある兄弟は余り喜んでいなかった
弟は7歳ほど。兄は9歳ほどで、顔はあまり似ていない。
『なんでだよ!!! なんでお前はそれだけなんだ!?』
兄が弟に怒鳴っている
兄はクリスマスプレゼントに欲しかった自転車と 今人気のゲーム
それにパソコンまで買ってくれた
しかし 弟は小さなミニカー1つ
確かに 兄と弟で貰う物は少し差があるのはよくある事だ しかし
これでは 余りにも弟が可哀相だ
『僕はこれで良いんだよ…』
弟が俯いて言う
『それは いくらなんでも酷い!』
『良いんだ 僕は』
『お前はそれで良いのかよ!!!!!家はそんな貧乏な方じゃない!!』
『……だって』
弟が重い口を開いた
『だって僕、ガンじゃないもん』
怖い話投稿:ホラーテラー 咲さん
作者怖話