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短編1
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路地にたたずむ老婆

小学校高学年の頃だったと思います。

当時、自転車を乗り回してスピード出してました。

その日も友人と一緒に自転車乗り回して、当時は学校で禁止されていたゲーセンに直行。

帰りは暗くなってきて、やべえと思って自宅に向かって勢い付けて全力で走りました。

途中、商店街を全力に近い速度で突破。

見に行く人からは

「うわ!危ねえな!」

「危ない!どこのガキだ!」

と罵声飛ばされながらも、親に怒られるほうが恐いので無視。

商店街抜けて、脇の路地入った瞬間、何かと激突しました。

70歳前後のおばあちゃんでした。

俺は転倒して膝をぶつけ、友人も俺の倒れた自転車に引っ掛かってコケてしまいました。

血の滲んだ膝と打撲で痛む肘をさすりながら立ち上がると、

おばあちゃんは動かなくなっていました。

やばいと思って、友人と一緒に、おばあちゃんを路地から引きずって、

住宅の間の更に細い路地の影まで移動させて逃げました。

家に帰ってばれないかハラハラしていましたが、

何事もなく済みました。

今思うと、あれは死んでいたんじゃなくて、気を失っていただけかもしれません。

殺人犯にならなくてよかったなと、20年経った今でも

その友人と飲む度に、あのおばあちゃんの話が出てきます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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