長編9
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合コン

合コン行った時の話です。長いので、話を分けようと思います。すいません。

その日俺と、友人K、友人Sで初対面の女の子たちとで合コンしていました。場所はまあどっかのカラオケボックスでした。最初はそこそこ盛り上がってたんですけど、徐々に会話もなくなり気まずい空気になりはじめました。そんな時友人Sが「怖い話しようぜ!俺めっちゃヤバイやつ知ってるから!」と言ったんです。最初は全員ポカンとしてたんですけど、まあ話すこともつきちゃったし、何気に怖い話って盛り上がるので、皆で百物語としゃれこむことになったんです。

俺「じゃあS。いいだしっぺのお前から言えよ。」

S[いやあ。俺は最後のメインつうことで。とりあえずK、お前から。」

K「えっ僕から・・・分かった話すよ。」

S「別に作り話でもいいから、気楽にやれよな。」

俺「言いだしっぺのお前が言うなよ。」

女子一同「あはははは」

K「・・・じゃあ話すね。」

その日僕は会社帰りのいつもの道を歩いていました。その時ふとトイレにいきたくなりました。どうしようかなあと悩んでいると、近所の公園のトイレに目が留まりました。家はまだ遠かったのでそこでようを済ませておこうと思いました。

トイレの中は照明がついてないので真っ暗でした。なんとなく君が悪いなあと思いながら、ようをたしていました。・・・するとその時、ザッザッザッザという公園の土を踏む足音が聞こえてきたんです。しかもその足音はどんどん僕がいるトイレのほうへ近づいているようでした。

僕は、こんな時間に誰だろうと思い、反射的にトイレの個室の中に入って鍵を閉めました。トイレから出て鉢合わせたときに、変な人だったら怖いからです。そこでしばらく息を潜めていました。

足音は、やっぱりトイレの中まで入ってきました。そしてそれはまっすぐ僕の隣の個室に入っていきました。しばらくまっていても出てこないので、ああ普通にトイレを済ませに来た人なんだと思い、僕が安心して個室をでようとした、そのときでした。

  もういいかい?

はっきりそう聞こえました。隣の個室からです。僕は普通に怖くなって鍵を開けて外にでようとしました。・・・だけど開かないんです。鍵は開けたのに、向こうから誰かが押してるみたいにびくともしませんでした。

  もういいかい?

そうあせっている時にまたその声が聞こえました。僕はいよいよ狂乱して、思いっきり「もういいよ!やめてよ!」って叫んで、その場にうずくまり目を閉じました。

どのくらいたったでしょうか。もうあの声は聞こえてきませんでした。それでも僕は安心できず恐る恐る目を開けました。そこには何もいませんでした。上を見ても左を見ても右を見てもなにもいませんでした。

よかったいなくなったと思い僕は安心していました。もう大丈夫だろう思い立ち上がろうとしたときでした。

   みぃつけたぁ

全身に鳥肌が立ちました。そういえばまだ確認していなかったところに気づきました。そして、自分がいる個室と隣個室の下に開いているすきまに目を落としました。

そこには二つの目がありました。その二つの目は上目遣いに僕を見上げて、目だけでにたあと笑いました。

僕は自分でもありえない奇声を発してころがるようにトイレをとびだしました。しかもその帰り際またあの声が聞こえてきました。

   今度はおにいちゃんが鬼だからね

    

K「これが僕が体験した怖い話です。」

俺は場の空気がかなり凍り付いてることをひしひしと肌で感じました。

S「でも変なやつだよな。壁の上からなら分かるけど、下からのぞくなんて。」

K[そうそれがありえないんだよ。上目遣いに見てるってことは目から下が床にめり込んでるってことでしょ」

俺「しょっぱなからかなりレベル高かったぞ。」

S「じゃあ次は誰が話す?}

Y子「あっじゃあ私が。」

S「おっじゃあ次はY子ちゃんが話す?いいねえよろしく頼むよ。」

Y子「そんなに対した話じゃないかもしれないけど。じゃあ言うよ。」

ある大学生グループが、面白半分にけっこう有名な心霊スポットに行ったの。名前は忘れたけど、滝で有名なとこ。

そこへ移動途中の車の中で、一人の学生がふざけてビデオカメラを回し始めたの。多分実況の真似かなにかがしたかったのだと思う。

そして、車はいよいようわさの場所に到着したの。その間もずっとその学生はカメラを回し続けていたの。しばらく歩いていると、○○の滝という看板を見つけたの。一行は緊張しながら、けどどこかわくわくしながら、その入り口へと足を踏み入れたの。

でも結果は特に何もなかったの。滝自体は深そうで怖かったけどそれだけで、誰かの声がするとか、滝の向こうに誰か立っているとかそういうのはまったくなかったの。一行はなあんだと思いながら、帰って大学生の一人が撮った映像でも見ながら、盛り上がろうということになったの。

帰って一行は早速大学生の一人が撮ったビデオカメラをまわしはじめたの。まず運転している人が映ってその後自分自身を撮った映像が流れる、そしてカメラが後ろに座っている他の学生たちに視点が行った時、それは映っていたの。

カメラに映っていたのは女だったの。ちょうど大学生二人に挟まれるようにして。静かにまっすぐ撮っているカメラを見つめ続けていたの。その後学生たちは車から降りて滝へと向かう。その後を静かに女はついてくる。

車に乗って帰るときもやはり女もついてくる。そしてじっと一点を見つめている。一行が家について部屋に入るまでもずっとついてくる。そして一行が一息ついて座った時にカメラはきれたの。

一行は皆黙って後ろを振り返った。けどそこにはやはり誰もいないの。

Y子「これが聞いた話だけど、怖かった話です。面白かったかな?」

俺「ああ。え、それって最初からずっとついてきてたってこと?」

Y子「うん。しかも車に乗った時にとったから、誰の後をつけて来たのかはわからないの。」

K[すげえ怖かったです。」

S「うんよかったよ。」

Y子「ありがとう。」

M子「じゃあ次は私が。」

M子「じゃあ次は私が話しますね。」

S「うん期待してるよ。」

M子「ハハハ。」

ある学校に、いじめられている女の子がいました。その子は女子3人グループから、とても悪質な嫌がらせを受けていました。いじめはだんだんエスカレートしとうとう女の子は登校拒否になってしまいました。

しかし、女子3人グループはそんなことを気にも留めず、女の子がまた学校に復帰したときに驚くように、さまざまな嫌がらせを彼女の身の回りに施しました。

一人は女の子の靴箱に、カエルや虫の死骸をを詰め込めるだけ詰め込みました。一人は女の子の椅子に何本もの画鋲をテープで貼り付けました。最後の一人は女の子の机の中に腐ったパンなどの生ゴミをたくさん入れました。彼女たちは女の子が驚いて泣く姿を想像して、にたにたといやらしい笑みをうかべました。

しかし、次の日女子3人を驚愕させる事件が起こりました。彼女たちが施した嫌がらせがそれぞれ自分たちの靴箱、椅子、机に施されていたのです。

女子3人グループは、根拠もないのにそれをしたのが女の子だと決め付け、怒りの形相で放課後女の子の家を訪ねました。

女の子の部屋は内側から鍵がかけられていました。女子3人グループは、女の子の母親が止めるのも聞かず、どんどんと蹴ったり叩いたりして無理やり部屋のドアをこじ開けました。

女子3人グループが部屋に入った瞬間、彼女たちは、目の前の光景に目を見開きそれぞれ違った悲鳴をあげました。

目の前では女の子が首をつっていました。そして女の子の部屋のあちこちにカッターか何かで削った「ふくしゅう」という文字が彫られていました。

女子3人グループ腰を抜かしてその場に座り込みました。するとどこからか、「ふくしゅう」という声が聞こえてきました。その声は本当に小さかったのですが、彼女たちの心の中でそれは膨大にふくらんだ意味となってのしかかりました。

その次の日。女子3人グループは自分のベッドの上で死体となって発見されました。彼女たちの遺体にはたくさんの虫がたかっており、かなりのスピードで腐敗が進んでいました。そして各々のおしりにはびっしりと画鋲が貼り付けてありました。

M子「以上です。どうでしたか?」

俺「怖かった。いじめはよくないって教訓だよな。」

S「そうだな。じゃあ次は誰にする?」

俺「じゃあ俺が話す。ある男の話なんだけど・・・。」

Aさんは最近落ちてきた自分の視力に悩んでいた。前々から目がねを買おうかどうか考えていたが、仕事に影響がでてはいけないのでやはり買うことにした。

目がね屋までの道を歩いているときだった。Aさんは電信柱の下に光るある物体を見つけた。・・・それは赤いふちをかたどっためがねだたった。

すごいタイミングに驚きながらも、Aさんは周りに人がいないかを確認してそっとそれをかけてみた。

すると驚くことに目がねの度がAさんにぴったりだった。はばは、少し窮屈だが我慢できないほどのきつさでもなかった。

Aさんはそれで一通りあたりを見回してみた。すると何か奇妙なものに目が止まった。数100メートル先ぐらいの電信柱の下に、白いワンピースを着た女が立ってじっとこっちを見ているのだ。

Aさんは不気味に思いながらも、金を出さずに手に入っためがねのうれしさで、まったく気にもとめなかった。

その日の夜。今度は星空でも見上げてみようかなあと思い、Aさんは目がねをかけてベランダへとおりた。

目がねを通して見る星空はとてもくっきりしていて美しかった。Aさんは少しの間レンズごしに夜空を見上げたあと、寒くなってきたので、部屋に戻ることにした。Aさんが戻っている途中ふと視界の隅になにか白いものが目をかすめた。

Aさんはその方向に目を向けた。するとそこにはさっき見たワンピースの女が車の陰からじっとAさんの方を見ていたのだ。

その光景にぎょっとしたAさんは思わず目がねをはずして、もう一度女の方を見てみた。しかし、そこには誰もいなかった。気のせいかと思いAさんが目がねをかけて見てみると、今度は女はAさんが住むアパートの玄関前まで来て、じっとAさんを見ていた。

いよいよ気味が悪くなってきたAさんは部屋の中に入ると、窓を閉め、鍵をかけた後、ドアの施錠を確認し、さっさと眠ることにした。

一時間くらいった頃だろうか。突如Aさんの部屋にピーンポーンという呼び鈴の音が鳴り響いた。時刻は深夜0時。こんな時間に誰だろうと思いAさんはのぞき穴から向こうの相手を確認した。

しかし、そこには誰もいなかった。いたずらかと思い、Aさんはまた眠りにつこうとドアを後にした。するとまたピーンポーンちう呼び鈴の音が聞こえてきた。Aさんはふとさっきまでのことを思い出すと、まさかとは思いながら目がねをかけて、のぞき穴の向こう側を見てみた。

そこには白いワンピースの女が立っていた。それは目がねの奥でずっとAさんのことを見ていた女だった。

Aさんは驚きの余りワッと叫んで、自分の寝床に戻ると頭から毛布をかぶり、ぶるぶると震えながら呼び鈴のなる音が終わることを祈った。しかし、その音は一晩中一定の間隔でなり響き、Aさんをずっと恐怖の淵に陥れていた。

Aさんは次の日、めがねをもとあった場所に返した。そこで念仏を唱えると、急いでそこから立ち去った。念仏を唱えている間ずっと誰かに見られていた気がしたが、多分気のせいだったのだろう

俺「以上です。どうだった?」

Y子「面白かったです。」

M子「怖かった。本当にそんなことあったら失神しちゃうんだろうなあ。」

S「おーし次は誰にする?」

F子「じゃあ次はあたしが・・・」

怖い話投稿:ホラーテラー メアさん  

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