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短編1
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茶色い車

以前、家族で旅行に行ったときの話です。

父が運転、母が助手席で私たち姉妹が後ろに座っていました。

ラジオから流れてくる音楽を聴くのに飽きてしまった私たちは、すれ違う車の数を数えては父に、「赤い車がくるよ!」 などと口々に言っていました。

それ飽きてしまい静かに座っていると、茶色い車とすれ違いました。珍しい色だなぁと思い、父に、「いま茶色い車通ったね!」と言うと「うん。珍しいな、ジープか」と。

私たちは何と無く気になり、後ろを振り返ると、すでにその車は無かったのです。

呆気にとられ、私は「車消えちゃった!」と父に言いました。父も「消えたな…」と静かに言いました。

なんとなく不思議な体でした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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