以前、家族で旅行に行ったときの話です。
父が運転、母が助手席で私たち姉妹が後ろに座っていました。
ラジオから流れてくる音楽を聴くのに飽きてしまった私たちは、すれ違う車の数を数えては父に、「赤い車がくるよ!」 などと口々に言っていました。
それ飽きてしまい静かに座っていると、茶色い車とすれ違いました。珍しい色だなぁと思い、父に、「いま茶色い車通ったね!」と言うと「うん。珍しいな、ジープか」と。
私たちは何と無く気になり、後ろを振り返ると、すでにその車は無かったのです。
呆気にとられ、私は「車消えちゃった!」と父に言いました。父も「消えたな…」と静かに言いました。
なんとなく不思議な体でした。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話