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短編1
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誰なの?

つい最近、自分の部屋で体験したことです。

熟睡していたら、圧迫されるような感覚で眼が覚めました。

「ああ、金縛りだな。」

私は時々金縛りにあいます。

眠たい頭で、今日は疲れてたしな。

などと思っていると、圧迫感がどんどん増して行きます。

「何かおかしいな」と思った瞬間、喉を押さえる圧迫感が増して、呼吸がほとんど出来なくなりました。

すると、かすかに漏れる息の音だけが聞こえる部屋に急に声が聞こえたのです。

「‥‥だな? ‥‥だろうが。」

話している内容が良く聞き取れませんが、私が誰だか確認しているようです。

訳も解らずに私は、

「私じゃない!絶対違う!誰なの?」

と声にならないまま、必死に抵抗しました。

私の呼吸が限界に達したころ、男の人の声が明らかに苛立ってきて、とうとう頭中に響き渡るような大声で

「これでもそういうかっ!!」

と言った瞬間、私の目の前に顔が。

それは私自身の顔でした。

口が耳元まであるように恐ろしいほど笑っている顔。

私はそのまま気を失ったようです。

翌朝、気がつくと、私の手が自分の首を絞めていました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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