私が中学生の頃の話です。
夏休みに友達が二人、私の家に泊まりに来ました。
夜、興奮してなかなか寝付けない私たちは、
怖い話をみんなで話していました。
その時に、友達がした話が、
近所のトンネルの天井に白い着物を着た女の人が張り付いていて、
その人に睨まれた。と言う話でした。
その日は何もなく過ぎました。
夏休みも終りかけのある日、
私はいつものように
仏間に布団を敷いて寝ていました。
すると、急に息が苦しくなり、体が動かなくなりました。
恐る恐る目を開けると、
恐ろしい形相をした髪の長い女が
私に馬乗りになって首を絞めていました。
その後の記憶はありません。
気が付くと朝になっていました。
私はすぐに友達に電話をして、昨夜の出来事を話しました。
すると友達は急に黙り込み、すごく小さな声で話してくれました。
泊まりに来た日、怖い話をしている私たちを、
カーテンの隙間から
あの女が睨んでいたことを。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話