ちょっと聞いて下さい。
怖いって程ではないけども、先日不思議な体験をしました。
深夜、車でコンビニに行って、おにぎりを買ったんだ。
何種類も具が入ってるやつ。
運転は母親がしてくれて、私は行きも帰りも後部座席の左側に座ってた。
帰りの車内では、自分の右側にオニギリ入れたバッグを置いていた。
無事に帰宅し、車を降りる。いつも通りに。
自分の部屋に入り、バッグを開けた。
そしたら、
オニギリが、
入っていなかった。
(何故だ、)
驚愕に言葉を無くす。
自分は確かに、おにぎりをバッグに入れた筈だ。
まさかどこかに落としてきたのかと、部屋から玄関までを辿る。
見当たらない。
玄関から外に出た。
携帯画面の微かな明かりを頼りに、車までの道のりを歩く。星が綺麗だ。
手に持つ車の鍵はセンサーが役立たずの為、直接刺して回さなければならない。
ゆっくり運転席側に回った。
ぽふっ
左足が何か柔らかいものを蹴った。
(まさか。)
携帯の明かりで足元を照らした。
転がっている。おにぎりが。
「あった!」
良かった、そう思いおにぎりを手にとる。
そして踵を返した時に気付いた。
何故、おにぎりが此方側に落ちているのか。
前に書いた通り、わたしは左側に座っていたのだ。助手席の後ろに。
右後ろ側のドアは、開いてすらいない。
まさか、鉄の扉をすり抜けたとでも?
「……!!」
寒さだけではない鳥肌がたった。
走って玄関へと向かう私を、何かが見つめてる気がした。
まとめてみて思ったのですが、
これ普通に、車から降りる時にタイミングよくおにぎり落として、
タイミングよく運転席側におにぎり蹴ったんじゃないかな(´・ω・)
もうそれでいいじゃん←
本当にちょっとした話なのに無駄に長くなってしまった…ごめんなさいm(_ _)m
お目汚し失礼しました。
怖い話投稿:ホラーテラー 倫理さん
作者怖話