315 :自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/12(火) 22:06:06 ID:OT0QzzvRO
昔あった事を簡単に話してみる。
前置きが長いがちょっと聞いてくれると嬉しい。
始めに言っておくが俺は正気だし、脳の病気を抱えてたりはしない。
丁度今頃の時期。
何か連絡しなきゃいけない事が有って、出先から電話をかけようとしたら、携帯が無かったんだ。仕方無いから電話ボックス探して、十円玉を入れ、電話。
電話が終わって電話ボックスから出ようとしたら、黒いパーカー着て、フード被った人が出入口の前に立ってた。
電話待ちかと思って、
「あ、すいません」
って小さく言って電話ボックスから出て、さっさと行こうとしたら、腕を掴まれた。
え?って感じで振り返ると、俺(179.9cm。惜しいw)の胸くらいの身長の人がいた。
黒いパーカーを着てて、小柄というかげっそりと痩せてる感じの人。
顔は俯いてて良く解らない。時間はもう夜中だし、当たりは暗い。
危ない人かと思ってちょっと怖くなった。
「なんですか?」
って言っても、その人はただ俯いてるだけで何も言わない。
フードの下、何とか見える顔の下半分。
口許が引き吊っている。
気味が悪くなった俺は、手を払ってその場から逃げ出した。
316 :自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/12(火) 22:07:17 ID:OT0QzzvRO
それで、ここからが本番。
それから暫くしてから、仕事が休みだって事で友達と二人で飯を食いに行った。
予想出来ると思うけど、その友達が霊感が強い人。
とりあえず行き着けの食堂でラーメンとカツ丼セット食べて、
店を出てさあ何処に行く?って話をしながら車に戻ろうとしたら
別の友達とばったり会った。
(次から霊感強い友達をA、こいつをBと書く)
「おお、久しぶり」
って感じで、Aを放ってBと話して、話に花を咲かせた。
暫く話して、AをBに、BをAに紹介しようとAの方を見た。
Aが、Bを睨んでる。
放置してキレたか?悪いとは思うが睨むことはないだろう。
むっとした俺はその事を言おうと口を開こうとして、出鼻を挫かれた。
Aの方が先に口を開いた。Bを睨んだまま。
「誰だよコイツ」
今から紹介しようとしてんじゃねえか!
そう思って、
「こいつは、」
言葉が出ない。
始めにあれ、って思った。次に誰だっけ、って考えた。
誰だこいつ。
317 :自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/12(火) 22:08:36 ID:OT0QzzvRO
怖くなった俺は反射的にBを振り返った。
さっきまで笑顔で話してたBは、俯いた。俯いた顔の口許が引き吊る。
愕然とした。
「行くぞ。」
Aが俺の腕を引く。はっとした俺は運転席に急いで入って、食堂の駐車場を出た。
暫く走って、落ち着いて来た頃に煙草をくわえたAが言った。
「アレはよくねー。変なもんに気に入られたな」
なんとかしてくれよ、と言うと
「無理。取り憑かれてるわけじゃないし」
取り憑かれてればなんとか出来るのか? と聞くと、
「なんとかするために取り憑かれてみるか?」
と返された。
それ以降、俺は度々Bに遭遇し、場合によってはAの家に逃げ込む羽目になった。
つい昨日、会社帰りに遭遇したので書き込みたくなった。
読んでくれた人、ありがとう。
見てる分には怖くないかもしれないが、本人からするとほんとに怖いんだよ
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話