5年前の話。
今まで弟と年が離れてるのでそんなに大きなケンカはほとんどなかった。(俺が弟を2、3発殴って終わりだったり、家族が止めに入ったり。)
俺が中2で弟が小4の時の話。
俺は反抗期真っ最中。今思うとあの頃は小さな事でもイライラしてた
その時家族は外出中で家には二人だった。
小さな事でイライラして弟を殴って、歯止めが効かなくなり感情任せで殴り続けた。弟は痛すぎてなのか、泣きすぎてなのか上手く息吸えてなかった。それを見て冷静になるどころが「男の癖にメソメソしやがって!!」とヒートアップ。
いつも止めに入る家族が居なく更に加速した。
弟が「お母さん…おばあちゃん…助けて」と言うのも気に障ってとにかく殴り続けた。
気が済んだ俺は殴る事を止め、台所にジュースを飲みに行った。
茶の間から弟が「ちくしょう!!殺してやる!死ね!」と騒いでるのが聞こえた。
またイライラきた俺は弟を外に追い出した。家の鍵を全部閉めてやった。
季節は冬の夕方だったが、あと30分もすればおばあさんが帰ってきて、鍵を開けるだろうと安易に考えてた。
外から「死ね!死ね!死ね!死ね!!」と長い間聞こえてた。
眠くなった俺は自分の部屋で寝ることにした。
音がして目が覚めたのは朝方2時、3時位だったと思う。家族はとっくに寝静まっていた。
音は弟が寝返りでも打ったかな〜くらいに思った。
弟の部屋と俺の部屋は襖一つで区切られていて音が筒抜けだった
携帯をいじって眠気が来るまで待つことにした。
気づいたら寝てたみたいで朝、お母さんの呼ぶ声で目が覚めた。
「○○〜。起きなさ〜い」と階段の下から聞こえる。「はーい」と返事をして気づいた。
部屋にナイフが落ちてた。
使った覚えがない。何でここに?
疑問に思いながら茶の間に持って行こうとナイフを持った。
立った時に気づいた。布団から所々綿が出てた。
まさか弟がナイフで布団を差した?
そう考えるとゾっとした。
俺ん家は田舎にあって、雪国だ。おばあさんも同居している。田舎で雪国の人で高齢者と住んでるならわかる人がいるかもしれないが、寒いので布団が何重にも重ねていて、どんぶく(方言かも…)とかも重なっている。
とにかく分厚いのだ。
こんな小さめなナイフで俺の布団が貫通するわけ無いが、小学生にはわからなかったんだろう。
弟にはかなり引いた。
普通の兄弟喧嘩で兄貴殺すのかよ…
それがきっかけで弟とは喧嘩どころかほとんど口を聞かなくなった。今現在も。
これは偶然かもしれないが喧嘩した次の日、俺が刺され日に俺が大事にしてた猫が死んだ。
まだ若い猫だったのに冷たくなっていた。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話