自分自身には全く被害もないし、本当に何かの悪意の仕業だったのか今もわからないので怖くはないのかもしれない。
うちの祖母の家は江戸時代には三交代で江戸に向かう大名行列が道中の宿に使ったという話もあり田舎ではあるがそこそこ広い。(ちなみに田舎町でたぶんその当時も近辺に宿場がなかったのだろうなと予想)
私がまだ小さい頃亡くなった父さんは祖母の一人息子で祖母は数年前亡くなるまで孫の私をすごく可愛がってくれた。
そんな祖母の家には祖母いわく
「これは昔偉い方に頂いた有難いもので持ち出してはいけないものだ」
の、神棚に飾ってある古い箱があった。年月で彫ってある模様も彩色も薄れてはあるけども持ち出し禁止という約束以外は相当撫でられたりしたのか本当にただの古い箱にしかみえなかった。
(ただし中に何か入ってるのはわかるのだけど蓋がきっちり閉まっててあかない・・ようになってたぽい?)
持ち出し禁止の理由というのが単純に守り神なので、という意味だと思ってたのだけども、祖母が言うには亡くなった父が箱を持って何やら調べてみると言って車で出かけた矢先に信号待ちだった父の車に右折してきた車がすごいスピードで突っ込んできて命を落としたのだ、と。
箱は当たり前のように遺留品の中に紛れて戻ってきたそうだ。
そんな祖母も数年前大往生し、誰も住まなくなった田舎の古屋は隣家の祖母の兄弟の息子さん(大伯父さんというのかな)が更地にしてそこを畑にするって話がでている(とはいえ、いまだに放置!)
私はといえば今更に箱がきになってなんとなく家に持ち帰ってみた。
とくに帰路で事故もなく危ない目にもあわなかったので、父の事故は偶然で祖母の思いすごしだったのだろうと思った。
あるオカルト好きの友達Hに土産話程度にみせに行ったら
「開けて中がみたいから少し借りていいかな」
とすごいワクワクした顔で言うので、開けれるものならどうぞwと数日貸した時のこと。
その数日後の雨の日、Hは職場である某医療センターとそこから3階部分の位置にある駐車場を結ぶコンクリートの階段で(病院は坂道に建っていたので)足を踏み外して打ちどころが悪かったのか他界してしまった。
箱はHに渡して以降消息がわからないのだけども、今思えば家から持ち出し禁止の箱、ではなく、箱から持ち出し禁止の中身、だったのかも。。と思ったりする。
きのせいかもしれないし、ただの偶然だったのかもしれない。
割と最近っぽく書いてますが先日友達の7回忌に行ったのと、某掲示板で禁后が怖いとかいてあって検索してここにたどりき、パンドラという名前で箱つながりでそのことを思い出して書いてみた。
文章かくのにがてなので読みにくかったらすみません
怖い話投稿:ホラーテラー あまおうさん
作者怖話