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短編1
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足元の顔②

そして、祭りの一番端まできて、人混みを抜けた私が振り返ると、顔は私の足のすぐ後ろにいました。

大きく口を開いて、足を噛もうとしているようでしたが、歯は一本も無かったです。

私が「ぎゃぁあ」と叫んで逃げようとすると、その場に転んで更に大泣き。

「大丈夫?あんた、どしたんねぇ?」

おばあちゃんが助けてくれました。

私は必死に大泣きして顔の事を伝えましたが、伝わらず(笑)

見回りをしている警察に迷子として預けられました。

顔はいつの間にかいなくなっていました。

預けられて、少しして祖父母と母が来て、警察と話をしていましたが、どうも辻褄が会いません。

私が迷子になったのは、ここから結構離れた場所で、子供が一人でこんなに早く歩けないだろうと。

しかも、私が素直に「変なおっさんが追い掛けて来て、足をなめようとした。」と発言したものだから、ちょっとした事件になりました。笑

それ以来、あの奇妙な顔は見ていません。

この前、友達の子供を連れて、そのお祭りに行ったのですが、急に足元を指差して大泣きしはじめて、びっくりしました。

それで思い出して、投稿させていただきました。

怖い話投稿:ホラーテラー ヤギ(*めωめ*)さん  

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