この話は「アンビリーバブル」というDVDに収録されていた「呪いのチェーンメール」という話を、俺が文章化したものです。
読みにくい所があったら申し訳ないです。
我々アンビリーバブルの元に一枚の画像が届いた。
画像には女子高生のものと思われる制服が写っいるのだが、気味の悪い事に制服は血で赤く染まっている。
だが問題なのはそこではない。
制服の襟の上に、女の子のような白い顔が不気味に写り込んでいるのだ。
画像と共に送信されて来た投稿者のメッセージによると、この画像は投稿者の携帯に送信されて来たチェーンメールに付属されていたのだという。
我々はこの画像の謎を解き明かすべく、投稿者との接触を試みた。
投稿者は女子高生で、友人の男子生徒Aと待っていた。
さっそく投稿者に話を聞く事に。
まず送信されて来たチェーンメールを確認させてもらった。
すると、以下のような内容だった。
「ある女子高生がホテルでバラバラにされて殺されました。
彼女の身体の右足だけが現在も見つかっておらず、彼女は自分の右足を探しさ迷っているそうです。
呪われたくなかったら、このメールを一週間以内に5人に転送してください。」
という内容だった。
さらに話を聞く。
すると、投稿者は奇妙な事を口にした。
画像が送信されて来た時は血まみれの制服が写っていただけなのだが、最近画像を確認したところ、制服の襟の上に白い顔が写っていたのだという。
つまり画像が変化したという事だろうか。
そして投稿者はこのチェーンメールを誰にも転送していないとも言った。
理由は、チェーンメールはよくあるイタズラだからだそうだ。
そして投稿者と共にいたAも口を開いた。
Aの話によると、投稿者にチェーンメールを転送したのはAだという。
だがAに転送されて来たチェーンメールに付属されていた画像には、顔など写っていないらしい。
確認させてもらったが確かに顔など写っていなかった。
我々はAに、チェーンメールを転送して来た人物Bの連絡先を聞いた。
その日、我々はAにチェーンメールを転送したBに連絡を取った。
だが、写真には顔など写っていないそうだ。
さらにBにチェーンメールを転送して来た人物の連絡先を聞いた。
しかしその人物も画像に顔は写っていないという。
このようにして我々は転送者をどんどんさかのぼって行った。
するとある転送者が、「メールを転送していない友人Cがいる」と口にした。
我々はCの連絡先を聞き、さっそく電話をかけた。
すると確かにチェーンメールを転送していないらしい。
そして画像には顔が写っているという。
我々は詳しい話を聞くべく、Cとの接触を試みた。
Cのチェーンメールを確認したところ、確かに画像に顔が写っていた。
しかし奇妙な点に気がつく。
Cの画像の顔が、投稿者の画像の顔よりもはっきりと、そして濃く写っているように見えたのだ。
我々は投稿者の画像と見比べてみたがやはりCの画像の方がはっきりと顔が写っている。
投稿者はチェーンメールを転送せず、10ヶ月放置しているらしい。
転送していない理由は投稿者と同じ。
転送していない人物の画像だけに顔が写っている。
我々の頭に嫌な可能性がよぎった。
転送している事と転送していない事は、画像の顔と何か関連性があるのではないか。
転送していないと顔が写るのだとすれば投稿者とCの画像の微妙な違いは何なのか。
もしかすると時間の経過と共に変化していくのではないか。
我々は更にCに、チェーンメールを転送して来た人物の連絡先を聞き、どんどん転送者をさかのぼった。
するとチェーンメールの作成者Sと友人だという人物にたどり着き、その人物から有力な情報を入手した。
Sはチェーンメールを作成してしばらくして、事故死したのだという。
山道を車で走っていて事故に遭い、その衝撃で車は崖から転落。
Sは事故死した。
高所からの転落の衝撃で、Sは酷い状態で発見されたらしい。
その際、右足がどこかへ飛ばされ、現在も見つかっていないという。
我々はチェーンメールとSのある共通点に気がついた。
右足。
そう、チェーンメールの内容にある女子高生も右足が
見つかっていないのだ。
これは偶然だろうか。
さらにもう一つの話も聞く事ができた。
同じくチェーンメールを転送されて来た女子高生がいたらしいのだが、彼女も転送しなかったのだという。
それからしばらくして、彼女はなぜか部屋に引きこもりがちになり、学校を休むようになったようだ。
そしてある日、彼女は久しぶりに学校に行くと言ったきり、行方不明になったのだという。
しばらくして彼女は川で溺死体で発見されたというのだ。
その川は通学路からはあまりにもかけ離れていて、普通なら考えられない死に方だと言える。
我々は、チェーンメールを転送しなかった事が彼女の死の原因なら、投稿者やCも危険だと判断し、すぐに2人に連絡を取る事に。
まずCに連絡をした。
だがCの携帯からは「電波の届かない所にいるか、電源が入っていない為かかりません」とのメッセージが。
もう一度かけてみた。
電話をかけた我々の仲間が携帯を机に投げ捨てた。
ただならぬ様子に、別の仲間が携帯を取る。
電話は切れていた。
なぜ携帯を投げ捨てたのかと聞くと、女性の奇声が聞こえたのだと言う。
もう一度Cに連絡を試みたが、最初と同じメッセージが聞こえて来たので諦める事に。
続いて投稿者に連絡を試みた。
投稿者は電話に出て、今から会うと約束した。
だが。
我々は待ち合わせ場所で投稿者を待ったが、時間になっても投稿者は現れない。
我々は再び投稿者に連絡を試みたが、Cの携帯と同じメッセージが。
投稿者とCが心配だった。
我々は投稿者と初めて会った時、共にいた友人Aに事情を説明した。
Aも投稿者と連絡が取れないのだと言う。
どうする事もできない。
その時だった。
我々の部屋に携帯の着色が鳴り響いた。
我々が初めて投稿者に会った時、連絡先を交換した仲間の携帯だ。
その仲間は携帯を見るなり、何かに恐怖する表情で、他の仲間に画面を見せた。
それを見た仲間の顔が表情を失った。
投稿者からあのチェーンメールが転送されて来た・・・
顔は写っていないが、あの画像も付属されて・・・・・
アンビリーバブルは怖い話が多いので時々借りて観るのですが、その中でも特に怖かったこの話を投稿させて頂きました。
はっきりしたオチがないのが残念なんですが。
良かったらこの話DVD借りて観てみてください。
読んで頂きありがとうございました(^-^)/
怖い話投稿:ホラーテラー グラヴィティさん
作者怖話