気が付いたら男はそこにいた
薄暗く 殺風景な部屋
男は不思議に思いながらもそこに配置されているベッドに腰掛ける
周りは鏡で覆いつくされていて天井にも鏡が張り付けられている
なんだかスッキリしない
目の前にはドアがあった
男はそのドアをあける
シャワー室だ
男はそのままシャワーを浴びた
何故なのかそうしなければいけない気がした
シャワー室を出ると薄暗い部屋の一角に女が立っていた
こっちを見てなにやら微笑んでいる
女は男の手をとりベッドに腰掛ける
髪は長く 透き通るような白い肌
男は疲れのせいか幻覚を見ているんじゃないか
そう思いタバコに火をつける
しかし目の前にはしっかりと女がいる
気が付くと男はベッドに横になっていた
女が男に重なってくる
男は恐怖のせいか動けない
すると女は男の下腹部をまさぐりはじめる
このまま魂を抜かれてしまうのだろう
そう思いながらも男はいい気分だった
すると女はなにやら怪しげなヌルヌルする液体を取り出した
魔術に使用する物なのか
女は男の下腹部にその怪しげな液体を塗りたくり自分の下腹部を擦りつけてきた
奇妙な音が響き渡る
そのまま男は魂を抜かれてしまった
薄れゆく意識の中で微かに女の声が聞こえる
もういっかいするよね?
怖い話投稿:ホラーテラー 魚拓さん
作者怖話