これはわたしが小学校一年生のときに体験した話です。
駄文ですが最後まで読んでいただけると嬉しいです。
わたしはその頃犬を飼っていて全部で七匹いました。
その日の夕方父と妹が犬を散歩に連れて行ったのですが全部を一度には連れて行けないということで一匹だけ残しわたしとその犬で庭にいることにしました夕方といっても季節は夏。
周りはまだ明るく5時か6時ぐらいだったと思います。
犬と遊んでいてわたしは ふと後ろをみました。
庭の端には石垣があり、例えにくいのですが石垣を登ったら向こう側へ行けない(人が通れるスペースがない)のです。
が、その石垣におじいちゃんが登っていました。
顔は横顔しか見えなかったしわたしから何も声をかけてません。
その人が腰にベルト(ノコギリやトンカチなどの工具をさすベルト)を巻いていて、そのベルト=おじいちゃんという印象が強かったことからおじいちゃんだとおもいました。
今思えばわたしの勝手な連想だったのかもしれません。
その“おじいちゃん”をみつけ、犬に「 あれ、おじいちゃんだね。
なにしてるとおもう?」と、言いましたが犬は “おじいちゃん”が見えていないようでした。
そして石垣から目をそらすといつの間にか“おじいちゃん”はどこかへ消えていました。
まもなく父と妹が散歩から帰り、わたしも家の中にはいりました。
するとわたしのおじいちゃんは顔を赤くして 水戸黄門をみていました(゚Д゚)片手にはおちょこ(笑)「おじいちゃん、いつ家の中はいったと?石垣は危なかたい。
ね?」とわたしがいうと「水戸黄門ばずっと見よったよ。
その前はずっとい寝とった」と 。
その会話をきいて父と妹もきょとん。
父と妹はおじいちゃんが家の中にいることを知っていたらしく散歩に行く前から茶の間にいたとのこと。
しかも家の入り口は2つありますが庭を通らないと家にははいれません。
わたしがみた人はおじいちゃんじゃない‥?不思議と怖くありませんでした。
でもその“おじいちゃん”が誰なのか知りたかった。
母が帰宅し、おじいちゃんの話をしました。
母は「おじいちゃんに似ていたの?」といって座敷に連れて行ってくれました。
飾ってある写真におじいちゃんそっくりの人をみつけ「この人」とわたしは言いました。
その“おじいちゃん”はわたしのひぃおじいちゃん。
力持ちでその石垣を作った人でした。
ほんとおじいちゃんそっくりでその写真はわたしに微笑んでるように見えました。
何か伝えたかったのでしょうか‥(^○^)
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話