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短編2
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不気味な声

私は雑貨店で働いています。ある時お客さんの欲しい品が丁度品切れだったので入荷出来次第ご連絡します、ということで紙にお名前と電話番号を書いていただきました。

そのお客さんはとても感じの良い方で、一緒に来ていた20代くらいの娘さんもとても明るくて好感が持てました。

そして数日後、目的の商品が入ってきたのでご自宅に電話しました。

ところが、その時電話口に出てきた女性はとても元気がないのです。いえ、元気がない、なんてものではありません。生気がないのです。あんな声、いくら真似しようと思っても出来ないくらい。

だって、どうがんばっても生気は入ってしまいますから。

お名前はフルネームでいただいていたので「○○さんいらっしゃいますか?」と訊ねると「今留守にしています」とのこと。仕方なく伝言をお願いして電話を切りましたが、その後もしばらく気味が悪かったです。

そしてその二日後。

早速あのお客さんがいらっしゃいました。

あまりの元気のなさにちゃんと伝言を伝えてもらえるかどうか不安に思っていた私はほっとしました。

すぐに商品を取り出そうとすると「まだお電話はいただいてないんですけど、近くを通りかかったからもしかしたら入ってるかと思って」とのこと。「いえ、二日前に女の方にお電話で伝言をお願いしてるはずなんですが」と私が言うとそのお客さんはその日も一緒に来ていた娘さんと顔を見合わせて「二日前、誰か留守中に家にいたかしら?」とおっしゃるではありませんか。私はそれ以上は聞きたくない!と思い、とっさに話をそらしてしまいました。

今でもあの声は一体なんだったのだろう、と気になります。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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