初投稿ですのでご容赦ください。
少し長くなりますがよろしく。
これは去年7月の話。
夏休みに美術部メンバー達と泊まりがけで遊びに行く予定を組んだ。
俺の所属していた美術部には人数こそ少ないが、いろんな部員がいた。
『海とかもいいけどさ、やっぱ夏は心霊スポット巡りでしょ。』
始まりは同級生のAからのこの一言だった
賛否両論もあったが、A主催でプログラムに組み込まれる事になった。
そして夏休み。
その日1日は海と海の幸を満喫し、明日に備えて早く寝る事にした。
PM20時、スポット参加者は俺を含めたA、B、Cの4人。
道中、これから行くスポットの話をAの運転する車内で聞かされた。
『少し前に駐車場で男女の焼身自殺があった場所でさ、その自殺があった場所に車を止めると……火もとも無いのに車が自然に発火するんだってさ。』
オカルト関連を一切信じてない俺やB、Cは『へ〜』などと言いつつ、目的地についた。
なにげない駐車場なのにAの話通り、駐車場の中央辺りに黄色い線で×と引かれていた。
『な!な! 言った通りだろ!』
テンションが上がるAに対し、Bが『これだけじゃあ、スポット巡りじゃなくね。』などとツッコミを入れた。
辺りを三周してから、その駐車場に車を止めた。
“もしもの時”を考え、車のドアを開け静かに待つ。
PM22時を過ぎた頃、雑誌を読んでいたCが口を開いた。
『近くにコンビニとか、ガソスタとかあるじゃん? ここの通り、車とか人通りが少なくね』
そのなにげない一言で全員の顔から血の気が引いた。
確かにコンビニに寄ったりしたが、多くはなかったが車や人を見た。
『よっし、写真だけ撮って戻るか。』
Bはそそくさとカメラを取り、車内と外、後は適当にパシャパシャと撮り車に戻った。
怖い話投稿:ホラーテラー 幽乃さん
作者怖話