静岡県の榛原郡という、あまり聞き慣れない地域に、大興寺というお寺がある。
このお寺の裏山で、1981年に首のない腐乱死体が見つかった。
ここまでは比較的最近ではありふれた事件なのだが、
その腐乱死体のポケットから、ロッカーの鍵が見つかった。
まもなく、その鍵は、榛原庁舎(市役所)にある個人用ロッカーのものと判明し、
警察が開けた所、中からは
ビニール袋で幾重にも厳重にくるまれた、妊娠6ヵ月目程度の胎児の死体が発見された。
そのロッカーの持ち主である男性職員は、
「2日前にロッカーを使ったが、その時には死体がなかった」と回答。
無論、警察はしつこく取り調べたらしいが、
その男性職員は信頼できるアリバイもあり、シロと断定された。
しかし、半月後、今度はその男性職員の住んでいる自宅の庭に
早朝、半ば白骨化した首が無造作に捨てられているのを、男性職員の妻が発見。
また騒ぎになった。
この首は、大興寺の裏山で発見された死体と同一人物である事が判明したが、
現在に至るまで身元は不明。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話