これは、俺が浪人時代に某K塾に通っていたときにそこの漢文の先生に聞いた話です。
その先生は、かなり面白い人で、夏になると怪談(先生は実体験といっていました)をよく話していました。(有名な人なので知ってる人もいるかも。)
ある夏の日に、先生の元教え子が、二人やってきて一緒に酒を飲んでいたそうです。
そして、次の日の朝、蒸し暑さで目が覚めた三人は暑いので先生の車で琵琶湖に泳ぎにいくことにしたそうです。
途中、教え子たちの大学寮によって教え子二人は水着を取りにいったそうです。
すると、もう一人先生の知らない学生がついてきました。何でも教え子二人の大学の友人らしいのですが、泳ぎに行くなら自分も連れてってくれと半ば強引についてきたらしいのです。
仕方ないので、四人で泳ぎに行くことにしました。
琵琶湖に着いた四人は、時期が時期なのできるだけ人が少ない所を探して車を走らせました。
すると、北○松という場所に着くと人が全然いません。彼らにとっては最適の場所なのでそこで泳ぐことにしたそうです。
そこの水温はが冷たいことを知った先生は三人に、準備運動するよう言ったそうですが、新参者の一人(以後Aと書きます。)はかまわず湖に入って言ったそうです。
すっかり気分を害した先生は、泳ぎもせず少し離れた場所でコーヒーを飲みながらタバコをふかしていたそうです。
するとAが、少し高くなった場所から湖に飛び込むのでその瞬間を写真にとってくれと二人の学生に頼みました。
それを、遠目に見ていた先生は、Aが飛び込んで少し経ってからおかしいことに気づきました。
Aがいくら経っても浮かんでこないのです。最初、Aがふざけてるのかと思ったがそうじゃなかった。
透き通った水面越しに見えるAの背中が不自然なほど真っ白だったそうです。
急いで岸に引き上げたが、すでに手遅れだったそうです。(糞尿を垂れ流していたそうです。)
Aは色々な病院に回されたらしいが、だめだったそうです。
そして、数週間後、先生とその時の生徒二人で酒を飲みつつその時取った写真を見ていたそうですが、Aの飛び込み写真を見た瞬間絶句しました。
なぜなら、Aの背中に何か小さいのがしがみついていたからです。よく見てみるとそれは、着物を着た老婆だったのです。鬼のような形相をした・・
早速、先生はその不気味な写真を、京都の心霊写真で有名な寺にもっていったそうです。
そこの住職が、その写真を見た瞬間「これはそうとう殺してるね。この人も死んだでしょう?」
と言われ背筋が凍ったそうです。
怖い話投稿:ホラーテラー (x x)さん
作者怖話