私が経験したいくつかの不思議な話です。
創作ではなく、本当の話なので、消化不良に感じられるかと思いますが…。
◆私の母は、少しだけ霊感があったようで、私が幼い時に一度だけ話してくれました。
「花電車が通る夢を見るとと、知り合いが死ぬ。」
(昔の話なので花電車が具体的にどの様なものかはわかりません)
私の父の母が自殺をして亡くなった時も、連絡が来る前に、
「おばあちゃんが、死んだ。井戸の横で○○(父の名前)を宜しく。真っ白な着物を着て頭を下げていた。」と、
その後、身体の不調を苦にして、井戸に身を投げて自殺をしたおばあちゃんの事を知らせる電話が家に来ました。
母から聞いた話はこれだけです。幼いながら不思議で今でも覚えています。
◆私が幼い時、多分小学生の1、2年生の夏休みのある日の事です。
家の前に空き地があり、私は毎日犬の散歩や遊びに行っていました。
その日に限り、大きな向日葵を見つけました。
何故か向日葵が無性に欲しくなり、仕事が休みだったのか、家に居た父にしつこく頼み、向日葵を掘り起こしに行きました。
家は道路を挟んで空き地の目の前にありました。
時間にしたら10分もかかっていません。
なのに…父と向かった空き地には向日葵は一本もありませんでした。
掘り起こした跡もありません。
子供心に不思議で、今でも鮮明に覚えています。
見上げる程の大きな向日葵が一本と、比べると少し小さな向日葵が二本。
一体どこへ消えたのでしょう。
前日まで空き地には向日葵は無かったと思います。
向日葵を無性に欲しくなったのも不思議です。昔は決して珍しい花ではありませんでしたから…。
◆小学校の5年生か6年生の時に、友達3人で海へ行きました。
千葉の勝浦辺りだったと記憶しています。
なぜ、子供だけで泊まりで行けたのか、記憶は曖昧ですが、泊まる家が、親戚の家か知り合いの家だったと思います。
あいにく、着いたその日から天気が悪く、二泊三日程度の旅行の為勿体ない気持ちが強く、私たちは水着に着替えて海へ泳ぎに出掛けました。
空はどんより灰色で、海は荒れていました。
でも、まだ幼い考えしかない私たちは、浮き輪を腰にセットして海へ入るばかりになっていました。
海辺に人は私たちだけでした。
すると、あまり背の高くはない、やせ形の髪の長い、色白の男性が一人、突然視界に入ってきました。
そして…
「いま海に入ると死んじゃうよ。」
私たちとすれ違い様に言いました。
振り返った私には、もう男性の姿は見えません。
周りを見渡せる海辺にも関わらず、誰もいませんでした。
私たちは気味が悪くなり、海へ入らずに、帰りました。
もし、男性にすれ違わず海に入っていたら…。
そう考えるとゾッとします。
何事も忘れてしまい、記憶に強く残していない私が、何故か鮮明に記憶しています。
そんな不思議な話です。
また時間が有るときに、大人になり体験した不思議な体験を書かせて頂きます。
ありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー ユリアさん
作者怖話