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祖父と戦争。そして生きるという事

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祖父と戦争。そして生きるという事

こんにちは、かつをです。

この前、おばあさんの法事でした。 

その後お墓に参って、精進料理を戴きました。 

そこでおじいさんが昔の写真を見せながら戦争の話をしてくれました。 

おじいさんは二十歳の時軍に入ったそうでそのまま満州で新兵訓練を行いその後香港へ渡ったそうです。 

それから一時帰国するために船に乗ろうとするも、何がしかの理由で一本見送られたそうです。 

その時もし見送られていなかったら先に行った船はアメリカの戦艦に沈められたそうなので、命は無かったと言っていました。 

その後広島に帰って来て直ぐに満州へ、満州に渡るや広島に原爆が落ちたそうです。

此処でも運良く助かりました。 

そしておじいさんには一週間後、爆弾を抱えて戦車に突撃しろと命令があったそうです。そして4日後の8月15日に戦争は終わりました。 

あと三日戦争が長引けばおじいさんもそして、自分や母達もこの世にはいませんでした。 

その後おじいさんは旧ソビエトのシベリアへ強制労働の為送られました。 

そこで二年半極寒の地で強制労働をしたそうです。 

此処が死に場所と覚悟したと言っていました。 

余談ですが其処で現地の人と結婚するか?みたいな話もあったそうなんですが、断ったそうです。 

そしてある日、日本へ返してやるとロシア人に言われたそうですが、ソビエトのいう事やからなーと、もちろん半信半疑です。

でも帰りたいという思いで、日の丸の付いた船に乗り込み広島へ着いた時に 

初めて戦争は終わったのだと思ったそうです。 

本当に少しの運やタイミングで亡くなった方や助かった方がいます。 

今、自分達は平々凡々と生きているけれども、奇跡のような確率で生まれて来たんだなぁと思います。 

戦争を体験した事のない自分達は本当の意味での戦争の理解は出来ないでしょう。 

でも奇跡のような命を大事にしたい。 

大事に生きたい。伝えたい。 

そう思いました。

怖い話投稿:ホラーテラー かつをさん  

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