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僕はイジメられていた。
少6の頃からだった。
イジメられるようになったのは小5までイジメられていたRが転校し、イジメていたやつらがヒマになったからクラスで1番気弱だった僕が標的になった。
・・・とはいっても、本当はRは転校したんじゃなく、消えたんだ。Rは突然いなくなったんだ。先生は転校したと言っていたが僕には分かった。先生の顔が青ざめていたからな。
僕をイジメていたのはクラスのやつらほとんどだが、特にN.D.H.Aの4人だ。ある日は靴を隠され、またある日は机やロッカーの中の物をすてられた。日に日にイジメはひどくなっていった。
さあ今日も学校へ行かなければならない。学校への道を速足めで歩いていた。
「おい」
なぜかいきなり頭の中で響くように声がきこえた。
「おいK(僕の名前)」
よく聞くとどこかで聞いたことのある声だ。
あぁそうか。これはRの声にそっくりなんだ。
そいつに聞いてみた。
僕「もしかしてRか?」
「よく分かったな。ヘタレK。俺はお前の頭の中から話しかけている。」
僕「どういうこと?」
R「まぁ分からなくてもいい。お前は心の中で俺に話しかければ俺に聞こえる。」
よくは分からないがまあいい。
僕「ところでお前どこにいんだよ。お前が消えたから僕がイジメられてんだよ」
R「ハハハわりぃ。俺は今すごく楽しい所だ」
僕「楽しい所?」
R「そうだ。お前今イジメられてんだよな?いいことを教えてやる。殺したいやつはいるか?」
僕「そりゃあな。いっぱいいるさ」
R「じゃあそいつの顔を思いだすんだ。あとはそいつを頭の中で殺すんだ。そうすると現実世界でもそいつは死ぬ。そういう能力が欲しくないか?」
意味不明だがそんな力がもらえるのなら欲しい。
僕「欲しい」
R「フフお前ならそういうと思った。じゃあ今からお前にその力をやる」
そう言うとRはしばらくだまった。
僕「?!」
僕は頭が割れるぐらいの激痛に襲われた。
R「少し頭は痛くなる。これでお前に力がそなわった。試しに誰か殺してみろ」
言われるがままに僕はイジメっこのIを頭の中で殺してみた。
R「フフ」
僕に笑いかけてRの声は消えた。
大分遅れた。走って学校へ向かった。
教室へ行くとIは普通にN達とつるんでいた。
なんだやっぱりウソか。僕は少しがっかりすると同時にIは急に苦しみだして倒れこんだ。びっくりしてみんなIに近ずいていったがIはもう息をしていなかった。僕は頭が真っ白になったが、笑いながら教室を出た。
そして、Rに話しかけた。
僕「R!」
R「よう、どうだった?」
僕「すごいよ!ほんとに死んだ!」
R「思い浮かべたやつを殺すだけじゃなくて怪我を負わせるだけもできる」
僕「すげえな!やってみるよ!」
そう言うとRはまた消えた。
僕はその後、イジメていたやつらを次々に殺していった。
残ったのはN.D.H.A・・・ともう1人、前まで僕と仲が良かったのに僕がイジメられるようになってからN達と一緒に僕をイジメるようになったLだ。
残りのやつらはじっくりとジワジワといたぶってから殺してやろう。
まずはD.Hを交通事故にあわした。
次にN.Aの家を全焼させた。
その後にLを階段から落とした。
5人共心がなくなったかの様に顔が真っ青になっていた。
さあ、これで最後だ。5人、どうやってころそうか?よし、決まった。屋上から落とそう。
頭に5人を思い浮かべる。
??
おかしい。5人が頭に浮かばない。
それどころか、自分の顔ばかりが思い浮かぶ。
そして、頭の中の自分は思ってもいないのに勝手に屋上に進んでいる。
「ヤバイ」そう思ったがどうにもならない。
頭の中の自分は屋上に着いた。
「やめろ!!」
叫んだのと同時に頭の中の自分は屋上から落ちた。すると、現実の僕は思ってもいないのに勝手に体が動き、屋上へと繋がる階段を登っていく。
「た・・・助けて!!!!」
R「フフフ・・・」
気味悪いRの笑い声が聞こえた。
!!まさか!!
R「そうさ。俺はお前を殺すためにあの力をやったのさ」
そうだ。そもそもなぜRが頭の中から話せるんだ。Rはどうやってあの力を僕にあげられるんだ。考えるとおかしいことばかりだ。
気付くと僕の体は屋上の策を超えたところで立っていた。
落ちた。
僕の体は宙に浮いていた。
気が付くと真っ暗な所で僕は転がっていた。
R「やっと仲間ができた」
Rの声だ。だが、いつもと違って頭の中から聞こえるんじゃなくて外から耳伝いに聞こえる。
やっとその時分かった。Rが言っていた楽しい所というのは・・・
R「分かったか?そうここは
地獄
そこにいたRは血まみれだった。
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「わたしをイジメるやつらみんな死ねばいいのに・・・」
「フフ・・・」
「え?だ・・・誰?」
「俺か?俺はK だ。俺はお前を助けるためにやってきた」
作者たまこ