これは私が大学二年くらいの時の出来事です。
当時、私は阿佐ヶ谷で一人暮らしをしておりました。
今じゃ、夜な夜な飲み歩いては泥酔したり彼女に叱られたり…という生活が主ですが、学生時代は割と品行方正な方で…(苦笑)バイトが終わればまっすぐに家へ帰宅し、読書や音楽を楽しむという生活を送っていました。
その日もバイトで疲れきって、TVを見てるうちに寝てしまっていたようでした。。。
熟睡しているとチャイムの音で目が覚めました。
時計を見ると夜中の1時…。
当時、付き合っていた彼女も居なかった為、友達が飲んでいて終電逃して泊めてくれとかそんな感じかな~とか思いつつも、めんどくさいと思いながらインターホンに出る私…。。。
私「はい…?」
インターホンの主「阿佐ヶ谷警察署の者ですが、音楽の音がうるさいと苦情が来まして、お話をうかがわせていただきたいのですが…」
私「はぁ……?」
え?ステレオ付けてないし……。
付けっぱなしのTVもタイマーオフで消えている。
とりあえず眠いし、変なクレームいれる隣人(?)にもイラつくし…と思い寝呆けたフリをしてみた。
私「え~…¥≠#%&*\$!?!?」
インターホンの主「とにかくお話をしたいので開けてもらえませんか?」
私「眠いし、音楽聴いてねーよ!」
そこでインターホンを切ってベッドに潜り込んで布団を頭からかぶる。。。
その後にも何回かチャイムが……
とにかくその時は何で私がこんな事言われなきゃならない!?
そんな事を考えながら眠りについていた。
後日、友達にその夜の話をしたところ…友達が
「ちょっと待って!阿佐ヶ谷警察署なんて無いよ!!!あそこの地区の管轄は杉並警察署よ!!!」
いっきに腕に鳥肌がたった。
確かに調べてみたら『阿佐ヶ谷警察署』というのは存在しなかった。
あの時、もしドアを開けていたら……。
その後は夜中に一度もチャイムはなってません。。。
作者JABBA