これは僕が中学生の時に体験した話です。
僕は幼稚園からサッカーをしており、中学で全国クラスのクラブチームから
オファーがあり入団しました。やはり強いチームという事もあって、夏休みはほとんど合宿でした。
その合宿で、毎年3泊4日で行く県があります。そこは、静岡県です。
静岡以外は、毎年行く場所は違うのですが、静岡だけは決まって毎年合宿にいきます。
とはいうものの、宿舎は毎年違う宿舎でした。
そして中学3年の時、中学校生活最後の静岡合宿に行った時の話です。
その年に泊まった宿舎はすごく古風のある大きな旅館でした。
僕はチームメートと一緒に喜びました。
というのも、1年・2年の時は場所は違いますが、どちらも旅館というよりむしろ民家みたいな
小さな所に泊まったからです。
なのでめっちゃ喜びました。しかし監督の口から思いもしない言葉を耳にしました。
監督「俺らが泊まるのはここじゃないぞ。あっちや」と言い指をさしました。
そこ建っていた旅館はすごく大きいのですが、何かすごく薄気味悪いオーラが漂っていました。
しかし、旅館の名前は最初に行ったほうの旅館と同じ名前でした。
チームメートが監督に
A「こっちも同じ旅館ですか?」と聞くと監督は
監督「そうや」と答えました・・・・・・がその後に監督が言いました。
監督「けどあっちは旧館や、で今いるのが新館。俺らが泊まるのは旧館や・・・・今は使われてないけどな」と。
なぜ旧館にしたのか聞いた所
僕のチームは人数が多くそれに子供ばかりで他のお客さんの迷惑になるからと言っていました。
僕やチームメートは少し怖かったけど、泊まる場所もないのでしぶしぶ我慢しました。
そして中に入ると思っていたより中はきれいで安心しました。すこし気持ちがほぐれた時に監督から
部屋割りが発表されました。1グループ4人で僕は常に一緒にいる4人と一緒になり嬉しい気持ちも倍増しました。そして4人で部屋へいきました。しかしその部屋に入った瞬間僕たちは、鳥肌が立ちました。なぜなら、その部屋だけ洋室だったからです。他のメンバーの部屋は和室なのにと思ったのもつかのま
僕たちは鳥肌が立つどころか、足が震えて動けませんでした。なぜかというとそこにフランス人形が飾られていたからです。しかもそのフランス人形は鎖のような物で雁字搦めにされており、かつ透明の箱に入って、その箱にも南京錠で鍵がされていました。
僕たちは怖くなりましたが、とりあえず震える足を押さえながら入りました。
すぐに風呂と夕食が待っていたのでその部屋からでました。そして風呂にも入り、
夕食も終わりました。その後部屋に一旦戻りましたが、怖かったのでみんな違うグループの部屋に行き来ました。しかし消灯の時間もせまり監督が各部屋に戻るよう支持しました。
ぼくたちは怖かったですが、仕方がないので部屋に戻りました。
部屋につきみんなで寝る場所を決めました僕は入り口から一番遠い場所を選びました。
といいつつもみんな怖かったので、引っ付いて寝ることにしました。
そして朝になりました。
A「結局なんも無かったなぁ~」といいました。
そして朝食のため食堂に行こうとした時、僕はその部屋に少し違和感がありました。
何かが違う気がしてました。そして、よくよく見てみると・・・・・・・
動くはずのないフランス人形の向きが変わっていました。最初は入り口の方と真逆を向いていたのですが、少し入り口の方をむいていました。
僕「フランス人形の向きかわってないか?」
B「気のせいやろ、変わってなで」
C「お前びびりか」と笑われました。僕は動いていると思ったのですが、皆が言うので
気のせいやと思うことにしました。そして朝食も終わりグランドに行く準備をし出発しました。
そして試合も終わりまた宿舎に戻りました。そしてその日も消灯の時間がせまり部屋で寝る体制に
はいっていました。2日目からはみんな暑苦しいので離れて寝ることにしました。
そしてその日の夜です。僕は2時頃にふと目がさめました、少しボーっとしてると
入り口が開く音がしました。僕は誰かがトイレにでも行ったのだと思い帰ってくるのを待ちました
そしてまた入り口が開く音がしたので誰か帰ってきたと思い声かけました・・・が
誰も反応しません。そのときカチという音がしました。なんだか少し怖くなったので、すぐに寝ることにしました。
次の日みんなにそのことを話すと
A「そんなことあるわけないやんけ、聞き間違いや」とまた笑われました。
そして部屋を出て行こうとした時Bの顔色が変でした。Aがどうしたのか聞くと
Bはある場所を指さしました、それは・・・・・・・・・・フランス人形です。
そして僕たちも驚きました、なんとフランス人形の向きが最初にむいていた方向と真逆をむいていました。昨日あれだけ話したので向きだけはみんな鮮明に覚えていました。その時僕は皆に言いました
僕「昨日の音、あれこいつちゃうか」
みんな一瞬ビクっとしましたがCが
C「アホなこと言うな」と言って歩いていきました。
そしてその日も試合を終え宿舎に戻り消灯時間を向かえました。
昨日のこともあり皆で話し合いもう一度寄り添って寝ることにしました。
そしてもうひとつ話し合いで決めました。それは、2時になったら皆おきる事。
そして眠りつきました。2時になり目を覚ましてみんな起きてる事を確認しまいた。
みんな返事が返ってきたので安心したのもつかのま、また入り口が開く音がし、みんな驚きました。
そして皆怖かったのかそのまま布団にもぐり寝てしまいました。
そして朝を向かえ真っ先にフランス人形を見ると案の定向きが変わっていました。いてもたってもいられず旅館の人に話を聞きました。
旅館「やっぱりそうですか」と一言言った後にこう言いました
旅館「旧館は昔戦争が終わり日本が栄え始めた頃に海外からの旅行客を良く泊めていたそうで
そのためいくつか洋室があります。ある日フランスからのお客様が、今皆さんが泊まられてる
部屋に泊まりました。その日当時この旅館で働いていた従業員が夕食ができたためお客様を
呼びに行き、返事が無いので部屋へはいると、お客様が首をつって死んでいたらしく、その
死体の下にフランス人形が落ちてあったそうで。不思議なことそのフランス人形を何回
捨ててもこの部屋へ戻ってくるらしく。仕方なくああゆう形でおいてあるのです。」と言っていました。僕たちはすごく怖い体験をしたので、その日体調を崩し決勝トーナメントで準決勝で負けました。
作者中塚 俊弥