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これは、私が中学二年生の時に実際に体験した話です。
当時私は受験が近くなっているのにもかかわらず、不良の友達3人とよる遅くまで騒いでいました。
仮にその仲間をA,B,Cと名付けるとしよう。
いつもと変わらない毎日を、4人で満喫していました。
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A「でさ~!その時俺彼女とマジでビビっちゃってさ!」
B「何だよそれ(笑)」
C「お前の話はいつも愉快だよな(笑)」
私「それでそれで?!」
至って普通の男4人の会話。
そしてこれが、4人の最後の愉快な会話になるとは誰も想像していませんでした。
この時までは。
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B「なぁ!どうせ明日土曜だしよ、今日はおれんちに止まらないか?」
C「いいの?姉貴とか平気なのか?」
B「今日は彼氏の家に泊まるっつってたから!」
A「いいじゃん!行こうぜ!」
午前二時頃、Bの家に止まりに行くことが決定し、私たちはコンビニをあとにしました。
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B「大丈夫だって!近道だから!」
そう言ってBを先頭に歩いていると私は、立ち入り禁止の錆びた看板が落ちているのを見つけました。
Aは一度この近道を通ったことがあったので普通でしたが、Cと私は初めてだったので、少しだけ不安はありました。
ですが、喧嘩が強いAがいる限り、大丈夫だと自分を言い聞かせていました。
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B「ほら!あそこ!あそこを超えたら、すぐ家に着くよ!」
そう言ってBが指をさした先は、
とても古臭く、
錆び付いていて、
街灯がチカチカと切れかかっている、
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踏切でした。
それはとても小さく、人が二列になってやっと通れるくらいの大きさでした。
BとAは仲良く話しながら歩いていて、その後ろから私とCが黙って付いて行きました。
すると、
向こうの方から、同じく四人組の学生たちが静かに歩いてきました。
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違う制服だったので、無視して踏切を渡ろうと心がけました。
私たち四人と向こうの四人は、同時に踏切の上ですれ違いました。
その時、
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「お前、よくわかったな」
声がしました。
どうやら、向こうの四人のうち、最後尾の男の子がこちらの最後尾のCに話しかけたようなのです。
C「あ?な、なんやと?」
そう聞いた途端、踏切がなり始め、二つのバーがゆっくりと動き始めました。
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四人全員が渡り終わったあと、Cがこのことを私たち三人に伝えてきました。
C「なぁ!今の四人組のさ!四人目のやつ!マジで意味わからんこと言ってきてん!ほんま腹立つわ!!」
イライラしながらCが私たちに話してきました。
しかし、私たちはそれに共感もせず、ただ、黙って震えていました。
C「? どうしたん?」
A「なぁ、C、あいつら…」
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「三人しかいなかったやん。」
作者Qrispy Joy.