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※怪文書です。
一人の男がいた。
男は会社をリストラされ途方に暮れている…
毎日やる事も無く家の回り付近を夕方までフラフラと散歩するのが日課となっていたのだった…
ある日、いつものように時間を潰して歩いていると、見慣れた公園の隅に古い小屋のようなものがあるのに気付き不思議に思って中の様子を伺うことにした。
「いつもならそこには木ぐらいしか立っていないはずなのに…辺りが暗くて気付かなかったのかな…」
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男は小屋の周りを恐る恐る確かめていた…
「なんの変哲もない普通の木造の小屋だ…何かの用具入れだろうか…」
今までそこにあったかのようにそこにちゃんと建っていた。
「不思議となぜか、見覚えがあるような気もする…」
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男はドアにノックしてみた……
が、反応は無い。
辺りは日も落ちすっかり暗くなっていた…
男は中に入ってみることにした。
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薄ぼんやりと証明が小屋の中を不気味に照らし、中は古い机とその上に本が置いてあるだけだった…
「色々と気味が悪い、早く帰ろう…」
と、その場を後にしようと男はその机を背に、出ていこうとした。
だが…男はその机の上に置いてある本が無性に気になった。
振り返り、惹かれるようにしてその本を手に取り埃を払った…
「来世、占いの本…?」
本の表にはそう書いてあった。
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男は元々こういった類のものはあまり信じていなかったが、今あるこの状況と手元にある本が不思議でならなかった。
中が気になった男は開いてみる…すると、各ぺージに生年月日と干支、その該当する結果が記されていた…
「なんだ…来世とは言え、普通のそこらへんの占いと何ら変わりは無いじゃないか…」
男は少し残念な気持ちと同時に安堵の表情を浮かべた…
一応、自分の結果を見たいので生年月日と干支に該当するページを逆引きした…
すると、こんな事が書いてあった。
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あなたは、来世でちゃんと人として、苦労しない素晴らしい人生を送ることでしょう…
たまに、挫けることもある…しかしあなたには人々から助けられ支えられ多くの人から大事にされる人間関係を築く『力』を持つ
故に…とても愛情溢れ豊かな人生を歩むことでしょう…あとは問題要りません、あなたは死ぬその時まで幸せな時を繰り返し味わえます…。
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「ふーん、ラッキーアイテムは、『黄泉ノ楯』…なんじゃそりゃ。」
「なんだ…ただただ普通じゃないか。それに…来世を知ってしまっても、あんまり意味がないような…」
男は鼻で笑ってその本を元の場所に置いてその場を去っていった……
そして翌日。
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男はトラックに跳ねられ即死した。
作者きかい
単純なやつです
文章中にある「黄泉ノ楯」がこの物語の最大のヒントです。
※あとモードは、通常時のやつ固定でお願いします。