スタジオジブリ、宮崎駿監督の「となりのトトロ」に関する都市伝説です。
実は、初めからさつきとメイは死んでいて、その死を知らない母親に、父親が創作した物語を聞かせていたという都市伝説です。
作中では、父親は大学で非常勤講師をしているという設定ですが、ずっと原稿用紙に何かを書いているという印象が強い役柄です。
その父親が、夜中に原稿を書いていると、ふと風が吹き、窓の外に揺れる木立を眺めるシーンがあります。
その窓の外ではさつきとメイがトトロとオカリナを吹いているシーンなのですが、それを目にしたはずの父親は、特に驚きもせず、何故か満足げに微笑んで執筆を続けます。
このシーンに、「父親は自分が今書いている物語をふと想像し、その幸福そうなイメージに満足して続きを書き始めている」ような印象があると指摘されています。
では、その物語は何の為に書かれたものなのか?
この作品は、都会の親子が田舎に引っ越すことからはじまりますが、引っ越しの理由は母親の療養です。
作中で母親が入院していた七国山病院という病院にはモデルがあるそうです。
その病院は末期患者を収容していた八国山病院という実際にあった病院。
母親は肺結核という設定でしたが、「となりのトトロ」の時代設定である1950年代の日本人の死亡原因のトップは結核でした。
この点から、母親の病気は相当深刻で、ある覚悟が必要な段階だったと言えるかもしれません。
田舎の病院に引っ越す前も入院生活が長かったのでは無いかと推測されています。
母親が入院している間に、もしさつきとメイが何らかの不幸で死んでしまっていたら…
父親は余命の少ないかもしれない母親にその事実を告げる事ができるだろうか?
つまり、父親が毎夜書いていたのは、母親に聞かせる為の「さつきとメイが生きていた世界」の話では?というのが、この都市伝説です。
作中では、田舎でイキイキと暮らす娘の物語の最中に、時折父親は母親の病室を尋ねますが、ある時を境に二人の娘に変化が訪れます。
アニメの中ではさつきとメイだけ影が書かれなくなるのです。
まるで、作り物の物語は徐々にリアリティを失っていくように。
そして、終盤のシーンで母親は、窓の外を見て父親に言います。
「今、あの木のところで、さつきとメイが笑ったような気がした。」
エンディングでは、その母親が娘達とお風呂に入ったり、一緒に日常を過ごすシーンが流れますが、結核の患者があのように回復するのは稀な時代だったようです。
そのような目で見ると、あのシーンはまるで、入院する前の楽しかった思いでが走馬灯のように繰り返されたかのように見えてきます。
以上の文は噂が広まりすぎた時点で、スタジオジブリが公式に否定しています。
あくまでも、都市伝説という事で。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話