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私には彼氏がいる。
その彼氏と二週間前から
喧嘩をしていた。
理由は、わからない。
気づいた時には彼氏が怒っていた。
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まじ最低。
最悪。
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ある日、私は図書館へ行った。
その時、「キセキ」
という本を手にとっていた。
とりあえず少し読んでみようと
本を開くと、
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あなたが生まれた中で出会った人は
あなたに出会うために生まれてきた人。
その人と出会うために生まれてきたあなた。
その人との時間はキセキだ。
そのキセキを大切に過ごしなさい。
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私は、彼氏と自分の事を
言われている気がして
すこし気味が悪くなった。
しかし、それと同時に
仲直りしなきゃ
と思った。
携帯を取り出そうとすると
ポケットがヴヴヴ、と振動した。
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取り出し画面をみると
彼氏からだった。
彼氏も同じ気持ちでいてくれた、
と喜んでいた。
しかし現実はうまくいかないものであった。
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電話にでると
「もしもし…?」
と聞こえた。
しかしすぐに気がついた。
声の主が彼氏じゃない………。
恐る恐るその声に答えると
信じられない返事が返ってきた。
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もしもし…?
雄大(彼氏)の母ですけど。
杏里(私の名前)ちゃん?
あのね?とても話ずらいんだけど…
雄大が、トラックにひかれて
死んでしまったの…。
今まで雄大をありがとう。
雄大は嬉しかったはずよ…感謝してるわ。
杏里ちゃん、自分の事を攻めないでね…。
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最後の方なんて聞けなかった。
嘘だって言って。
悪ふざけだって言って。
なんで?なんで雄大なの?
どうして?
私は涙が止まらなかった。
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その時手にしていた本を見つめ
最後のページを読むと
「キセキなんて思えば短い物だ。
後悔はするな。
相手も望んでいないはずだから」
もう涙止まらなかった。
作者白濱はる吉
初投稿です!
指摘指導おねがいします!