【3月6日】
俺が住んでるボロアパートがやけに家賃が安いんだが、どうやら訳有り物件らしい。
なんでも得体の知れないモノが出るんだそうだ。
まぁ俺は霊とかそういう類いのものは信じてないんで気にしないけど。
相当ヤバイ事でも起きない限りは今のまま住み続けようと思う。
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【3月13日】
これは本物かもしれん。
今帰ってきたら家に置いてあった物の位置が変わっている。
それも一つや二つどころの話じゃない。
ざっと確認しただけでも7、8個の家具が移動しているようだ
これっていわゆる「ポルターガイスト」とか言うものだろうか?
だがこれ位の事でめげるような俺じゃあないぞ!
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【3月20日】
見てしまった。
今日、自宅に帰ってくると家の中に見知らぬ女がいた。
黒髪でロングヘアー、黒い服に透き通るような白い肌をした女だ。
女はテレビの方を向いて俺に背を向けじっとしていた。
一瞬声をかけてみようかとも思ったがやめた。
もし首だけぐるりと振り向きでもしたらさすがの俺でも腰を抜かしてしまうかもしれない
情けない話だがその日は家に帰らず外で一夜を過ごした。
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【3月27日】
この家は思った以上にヤバイかもしれん。
今日は坊さんみたいな格好をした奴が現れた。
そいつは部屋の真ん中でブツブツと念仏のようなもんを必死に唱えている。
まるで何かの儀式のようだ。
以前にこのアパートの場所に何かがあったのだろうか?
しかしそろそろ俺も限界かもしれん。
もう引越しを考えた方がいいだろうか?
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【4月3日】
なんてこった!
俺はどうやら勘違いをしていたらしい!
なんて馬鹿なんだ俺は!
全部逆だったんだ!
こんな事が本当にあるなんてなっ!
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【4月10日】
アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
shake
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【4月17日】
Xがう
ちXう
XれはしXでなX。
おXはXんでXんかXないぞ。
ぜXたいこのXえからXXれるもんか
(X印の部分はかすれていて読めない)
作者退会会員
【答え】
スマイデンシニデスハレカ
(後ろから読んで下さい)
初「意味怖」作品なのでおかしい所があったらすいませんm(_ _)m
[ 簡単な解説 ]
【3月13日】
家具が移動しているのは現在の住人が普通に生活しているだけ。
(例:電気ポットが移動している、リモコンの位置が違う)
【3月20日】
黒髪の女性=現在の住人
家に帰らず外で過ごした=浮遊霊的な存在?
【3月27日】
坊さん=お祓いの為に雇われた人
結局除霊出来てない上、霊の接近にも気づかない所から格安で除霊を請け負う嘘霊能力者
【4月3日】
全部逆だった=何らかの原因によって幽霊は自分の方だと気付く。
【4月10日】
ショックでおかしくなる=悪霊化?
【4月17日】
実は1行目と2行目、3行目と4行目はほぼ同じ文章なので比べるとXの部分がだいたい解る。
原文は↓
「ちがう
ちがう
おれはしんでない
おれはしんでなんかいないぞ
ぜったいこのいえからはなれるもんか」
文章は部屋に置かれていたノートにいつの間にか書かれていたもの。