ある日の昼休み、オカルトマニアのYが、アニメオタクの俺に話しかけてきた。
「よっ、怖い話しようぜ」
「アニメ以外には興味ない」
「まぁ聞けって!お前自分の部屋の中に霊がいるかどうか確かめる方法知ってるか?」
「あぁ、脳内で家の中を歩くアレだろ」
「ちげーよ。もっと簡単な方法があるんだよ」
「ふーん…それは知らないな。どうやるんだ?」
「夜なら何時でもいいんだけどさ、まず自分の部屋の椅子に座る。で、前を見たまま、何でもいいから後ろに投げる。すると、当然落ちる音がするだろ?……でも稀にしない時があるんだよ。」
「…つまり、霊がキャッチしてるってのか?w」
「そういうことだ」
「確かに簡単だけどさ…………バカバカしい」
その日の夜…
俺は自分の部屋でアニメのDVDを見ていた。
時間は23時ちょっと過ぎ。
「ふぅ、目が疲れた。そろそろ寝よう……」
ふと、昼間Yが言っていたことを思い出した。
「どうせこんなの嘘に決まってるけど…」
俺は机に向かって座り、消しゴムを後ろに投げた。
………音がしない。
「え!?」
超ビックリして、恐る恐る後ろを見た。
するとそこには………
髪の長い女が……
プリントされた布団が敷いてあった。
怖い話投稿:ホラーテラー 箭原さん
作者怖話