私は特別霊感があるわけではないと、
自分では思っているのですが、
子供の頃に不思議な体験をいくつかしました。
その中の1つです。
皆さんは怖い話の漫画雑誌などを読んだことがありますか?
夏になるとそういう類いの本が出ますよね!
稲川淳二とか、高港基資の特集や、読者投稿の『本当にあった・・・』系など。
私が小学四年生か五年生の時だったと思います、夏休みにそういう漫画が掲載された雑誌を買ったんです。
家に帰って、さぁ読もう!
・・・としたら、電話がなり、家にいた父と母が急に外出して兄と二人になったんです。
後で聞いたら、電話の内容は思い出せないのに、話を聞いたら、○ニー(地元にあったスーパー)に行かなきゃと思った。などと意味不明な理由。
いま思えばこれもなんらかの作用だったのかなと思います。
さて、自宅の居間で、その雑誌を読み始めると、しばらくしてから、2階から足音・・・というか、
天井がミシミシ聞こえてきました。
兄は同じ部屋にいます。
「何だぁ?」
と言いつつも、読み続けます。すると、
更に軋む音は酷くなり、天井から粉がパラパラ落ちるくらい揺れているようなのです。
地震!?と思って本を閉じると、
ピタリと止みました。
あ、落ち着いた!
そしてまた読み始めると、ギ・・シギシ・・・
「お兄ちゃん、上に誰かいない?怖いから見てきてよ!」
兄にも聞こえていたようで、すんなり見に行ってくれました。が、誰もいない。
気にしないようにしよう★と、更に読み続けると、
ギ・・シ・・ギシ・・・ギシギシ・・・ミシッ・・・ミシミシミシ!!!ドンドンドンドン!!!
音が酷くなるので、テレビをつけて地震速報が出ないか見よう と、本を閉じるとピタリとやむ。
もしかしてこの本のせい????
なので、始めの一話すら読んでいませんが、
気味が悪くて捨てました。
新聞に重ねて資源ごみに出そうとしたんです。
しかし、ゴミだし日に新聞や雑誌をまとめて親が棄ててる筈なのに、
翌日見るとまだ古新聞入れに入ってるんです。
母親いわく「おかしいわね、棄てたと思ったのに・・・」
さすがに気持ち悪くなりました。そして、その話を翌朝向かいに住む3つ年下の男の子にしました。
「じゃあ、その本ちょうだいよ!」
扱いに困っていたので、助かった~!とありがたく差し上げました(笑)
数日後、その男の子宅に、近所の友達数人と遊びに行きました。
彼の部屋に例の雑誌がありました。
「どうだった?」
「まだ少ししか読んでないけど、全然怖くねーし!!」
「何もない?」
「別に平気。」
そう聞いて少し安心して、元々読みたかった本ですし、
彼の家で、皆がファミコン(古っ!)やってる間に、
一人、部屋の隅で読んでいたんです。
すると、
私の真横にあった、台所と居間の間のすきガラスの戸が急に
ガタガタガタガタ・・・・・!!!!!
と揺れ始めたんです!!
「何?今の?」
「窓開いてないよね、風ではないよ。」
「地震でもないよね?」
皆、不思議そうにしましたが、またゲームに夢中になりました。
私は絶対この雑誌のせいだ!と思って怖くなり、
読むのを止めて、即効家に帰りました。
翌日、資源ごみに例の雑誌が棄てられていました。
「全部読んだの?」
と男の子に聞くと、
無視をして、学校に駆けて向かって行きました。
以来、遊ぶこともなくなりました。
何かあったのでしょうか。
・・・最近は、そういう雑誌に『お祓い済み』という文字が付いているのを見かけます。
あの雑誌にはありませんでした。
皆さんも怖い本を買うときは、
『お祓い済み』
と書かれているか確認してから購入したほうがいいですよ。
作者兎
実話です。幸い幽霊みたいなものは見ていませんが、
奇妙で怖かったです。