短編2
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蛍の里

以前に『黄色い服の女性』を投稿させてもらった沙羅です。

また投稿させていただきます。

今回は…少し怖いに入るかもしれません。

もし、怖くなかったらすみません。

中学一年の夏休みの事でした。

私は夏休みということもあり、

祖母の家に家族で泊まりに行きました。

祖母の家の近くには、

徒歩五分程の所に、

蛍の里と言うところがあります。

そこは、蛍がすんでいるほど綺麗な水があるところです。

私は毎年夏休みに祖母の家に行ったら、

何時もそこの場所には行きます。

蛍とかそういうのが好きなんで。

蛍の里に行ったある日

ふと私は、道がまだ続いているのを見つけ、

祖母に言いました。

私「おばあちゃん。」

祖母「なぁに?」

私「蛍の里の奥の方に行きたい。」

途中までは行ったことがあったけど、

その奥には、家族は連れていってはくれなかったので

私は興味を持ったのです。

それを聞くなり祖母は

真剣な顔になり、私にこう言いました。

祖母「駄目だよ○○ちゃん彼処には行っちゃ行けない。」

私「なんで?」

祖母「彼処はね?昔から良く、死人が出るの。」

私「死人…?」

祖母「そう。この奥の方には、木が一杯あるんだよ」

私「木と死人ってどんな関係なの?」

祖母「奥の木はね。とても頑丈で首を吊り易い木が一杯あって良く首吊り自殺が多いって有名なんだよ。」

小さかったので、かなり怖く感じたのでしょう。

私はそれ以上なにも聞きませんでした。

そして祖母の家に着いた時、

家には襖があったので、ふいに、見てみました。

すると…

何時もは紅葉模様の襖なのに、

一つの紅葉模様が怒った顔をした男性なのです。

私はそれを見て非常に驚きました。

他の所は、紅葉模様なのに

元の場所を見ると、男性の怒った顔がまだあるのです。

何回見ても、怒った顔の男性がいるので、

その日は怖くてその襖の無い二階で寝ました。

朝になって、もう一度

男性の怒った顔があった場所を見ると、

何時もの紅葉模様に戻っていました。

あれは、一体何だったのだろう。

私はそう思いました。

幻覚だったのでしょうか…

それとも、本当に男性の顔だったのか。

あれから、襖には怒った顔をした男性は見てません。

一体何だったんだろう。

あの男性の顔。

怖い話投稿:ホラーテラー 沙羅さん  

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