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短編2
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金縛り

私はこのサイトの話しを読んでいる内に、小さい頃に起きた体験を思い出したので、投稿させてもらいます。

私は小学生の時、一度だけ、金縛りにあったことがあります。

当時、私を除いた家族(祖父、祖母、母)は全員、2階建ての家の、下の1階で寝ていました。

私は毎日一人、2階の部屋で寝ていて、祖父母と一緒に住んでいる関係もあり、隣の部屋には仏壇がありました。

ある日、悪寒と違和感が身体に走り、夜中急に目が覚めました。

耳鳴りがし、金縛りで身体は動かすことができず、眼球をキョロキョロと動かすことしかできませんでした。

まだ金縛りというモノの存在自体知らなかった小学生の私にとっては、その出来事は並々ならないほどの恐怖でした。

すると、キィィィンという耳鳴りがする中で、複数の人間がヒソヒソと何か話している声が聞こえてきました。

眼球を動かし周りを見ますが、もちろん部屋には私一人だけ。

そして急に金縛りが解け、私は耳に響く声から逃げるかのように、隣の仏壇のある部屋の机の下に潜り込みました。

机の下で、体育座りでガタガタと震えていると、先程のヒソヒソ声が段々と大きくなり、頭の中に響いてきました。

『あのガキはどう殺そうか』

『まずは手足を引きちぎって…』

『他の家のやつは…』

こんな会話だったと思います。

私は、バレたらこの人達に殺されてしまうと思い、机の下で必死に息を殺していました。

しばらくすると声は止みましたが、耳鳴りは止まず、結局明るくなるまで机の下で震えていました。

よくよく考えてみると、その後、母がガンで亡くなるなど、不幸なことが続いたようにも思えます。

これが私の人生唯一の金縛りの体験でした。

あまり怖くなくてすいません。

怖い話投稿:ホラーテラー 特命さん  

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