元彼が大学生の時に体験した話です。
とある県に六角塔というホテルが建っていた。現在はもう取り壊されてないけど、その県では有名な話です。
大学生だった彼は友達に肝試しに行かないかと誘われました。でも彼はかなりの怖がりでその話は断った。友達達は5人で六角塔へと向かった。
車を走らせて1時間たったころ。その場所は目前だった。
あっ!あれじゃねぇ?
もうすぐ着くじゃん!
5人を乗せた車は目的地へと進んで行った。
その時だった…
ブル、ブルン…
車が唸りをあげて速度が落ちていった。
あれ!?なんでだろう…
メーターを見ると一気に下がり、車が停まった。
あれ?エンジンかかんねぇ。なんで?
キュルル、キュルルル
その時だった。
「来るなって!」
突然、後部座席の真ん中のやつが叫んだ。
「来るな!来るなって!」
はじめは冗談かと思った。でもそいつはフロントガラスを見て叫んでいた。
叫んでいたかと思うとそいつは気を失った。
何が起きたのかわからない。でもなんだかヤバイ気がした。
運転手は急いでセルを回した。何度も…何度も…
彼が呼び出されたのは朝方だった。
「どうだった?なんか出た?」
話があるからこいと呼び出され、彼は向かった。
ただそう言ったのだけど、行った5人の顔は全員真っ白だった。
何があったのかを問い詰めても誰一人話さない。
「やっぱり言えねぇな。」
あのあと何があったのかは誰も教えてくれなかった。何があったのだろう。
怖い話投稿:ホラーテラー みゅさん
作者怖話