職業がら蝋燭はよく使いますが今回は蝋燭にかんする怪奇現象を紹介します。
蝋燭の火は不思議なもので霊が近くにいると火が長細くなり奇妙な燃え方をしたりします。
それは神徒さんの神式な葬儀でした。
通夜の事を前夜祭と言いますがその最中に会場内を真っ暗にして蝋燭の明かりだけにする時があります。
いつものように神主の祝詞(のりと)の合図で照明を落とすと悲鳴の様な声が聞こえました。
「知らない人は驚くだろうなぁ」そう思いながら会場を見てみると!煌々と燃えさかる蝋燭がありました。
普段はせいぜい10cm位の炎が1m近くまで大きくなりバチバチと花火の様に火の粉をだしていました。
神主が儀式から戻り点灯の合図で照明を点けると蝋燭の火は元に戻っていました。
私は前夜祭終了後、蝋燭を交換し溶けた蝋の形にびっくりしました。それはお稲荷さんにそっくりなのでした。
私はご遺族と共に神主に話し神社に奉納させて頂きました。
信心深い人には幸運にも神様が迎えに来てくれるんですね。
怖い話投稿:ホラーテラー 葬儀屋さん
作者怖話