皆さんご存知と思いますが棺桶とは桶の事で今は柩ですが、一昔前は桶に正座をさせ、そのまま火葬します。
すると原理は解りませんがほとんどのご遺体は燃えさかる中、立ち上がるのです。
怖いですねぇ。ですから今は寝かせて火葬しますがそれでも立ち上がろうとしたり、助けを呼ぶように手を上げたり、まるでのたうち回るかの様に体を回転させたりします。
それをぼんもり(地域によって呼び名は違うが火葬する人)は押さえつけたり、ひっくり返したり、長い鉄の棒を使い仕事をしています。
ある日、ぼんもりに聞いてみました。「生き返ったりしないの?」
「さぁな…………………………………………あっても釜はあけられねぇよな」
沈黙
ぼんもりはニヤリと銀歯を光らせ笑って言いました。
私は遺書に土葬にしてほしいと書こうと思いました。
怖い話投稿:ホラーテラー 葬儀屋さん
作者怖話