作り話だというコメント頂きましたが私は全て自分が体験したもので、フィクションではありません。
今回は事故の方についての話です。
朝早く警察から連絡があり
「○○湖に搬送に来てください。」と連絡があり、道具を準備し向かおうとすると珍しく社長も同行すると言って乗り込みました。
道中聞いたのですが何でも社長にご遺族から連絡があり普通ではない事、私が入社する前から行方不明になり、何年か後に遺体が無いまま葬儀をした事、大学のジャズサークルで湖畔に泊まっていた事、その湖は有名な心霊スポットで何人も溺死している事、当時は警察や大学関係者・地元の人総出で探したが見つからなかった事を話してくれました。
警察署に到着し、私はもう何年もたつし、普通じゃないのだから酷く腐敗しているだろうと覚悟しました。
しかし、遺体は今亡くなったかの様な綺麗な事に驚き、社長も驚きを隠せませんでした。
遺族も久しぶりにみる息子の顔よりもなぜ?という驚きが勝っている様でした。奥様を除いては…
自宅にお連れし、葬儀の打合せに入る前に旦那さんは私達が聞くより先に答えてくれました。
息子を亡くした奥様は精神を病んでしまい、旦那さんは奥様を隔離施設にいれていたそうで最近よくなったので久しぶり一時帰宅させた矢先
「○○が呼んでる。迎えに行かなくちゃ。」
と今にも飛び出しそうなので月命日の日に、湖畔に来たそうです。
ボートに乗り奥様の指示にしたがったそうです。
その場所に着くと奥様は
「○○~」
と言って水をすくっていたそうです。
旦那さんは持ってきた花束を投げ入れ手を合わせた時に水中にキラキラ光るものが見えたそうで、よく見るとトランペット?
もしや息子のトランペット!
警察に連絡し捜索を再開してもらうとトランペットの真下に息子さんはいたそうです。
私達はにわかに信じられませんでしたがご遺体の横で奥様が
「遅くなってごめんね。もっと早く呼んでくれたら…」
背筋が凍りついたのを覚えています。
我が子を想う母の愛は海より深しとはこの事かも知れませんね。
まだ他にも話はありますが中傷的コメントがありましたので投稿を終了します。
残念です
怖い話投稿:ホラーテラー 葬儀屋さん
作者怖話