ある大学病院に勤めてるナースの話。
その日は夜勤だったが日頃の疲れからか少しウトウトしてしまった。多分数分のことだと思う。
そしてハッと気がつくと207号室のナースコールのランプが
《チカッチカッチカッ》
っと点滅していた。
ナースは、いけないっと思い、音をたてないように急いで207号室に向かった。
カチャッと、病室の戸を開けるとナースに背を向けてベッドの上で正座をしてる男性の患者がいた。
少し不気味に思ったが
「あの、どうかしましたか?」
と声を掛けるとその患者は
「遅いですよ。」
と、静かに答えた。
「すいません、あのっ、具合が悪いのですか?それとも…『いえ』」
と、ナースが言い切る前に患者が言葉を被せてきた。
「具合はもう悪くないです。でも…看護婦さんが来るの遅いから僕…
『死んじゃったよ!!』
と、こちらを向いたその顔は窒息して苦しみもがいてる顔をしていた。
ナースは絶叫しその場に倒れてしまった。
……フと目が覚めるとそこは仮眠室。同僚のナースが横にいた。
207号室の前で倒れてるのを交代にきた同僚に担ぎ込まれたらしい。
ナースが昨日あったことを話すと同僚はそんな患者いる訳ないと否定した。
なぜなら207号室には今は患者は入院してなかったから。
後日、こんな話を医師からナースは言われた。
207号室には昔、夜勤のナースが居眠りしてしまいナースコールに気づかず、
患者を死なせてしまった事故があった、と。
ちゃんちゃん。
ご観覧ありがとうございます。
チナミニコノ話ハふぃくしょんデス。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話