年を越しても就職先が決まらない
「あ~、もう死んじゃおうかな~」
「じゃあ、一緒に」
部屋には私ひとりきり
◇◇◇◇◇
曰く付きの物件が載っている、不動産屋のブラックリスト
その一例
「10年前に心中した一家がまだ出て行ってくれない」
◇◇◇◇◇
洗い物をしていると、突然
「…七回目」
家には他に誰もいない
首を傾げるが、すぐに思い出して身支度を始める
友人の七回忌に向かう為に
◇◇◇◇◇
残業に手間取り終電に飛び乗った
疲れから、ついウトウトしていると
「着きましたよ」
目を開くと目的の駅
慌てておりたところで疑問に思う
振り返ると、乗っていた車両には他に誰も乗っていなかった
◇◇◇◇◇
友達と一緒に肝試しに
心霊スポットに着いたが、何も起こらない
「つまんねぇな~」
「全然怖くねぇじゃん」
「もっと奥にいってみようぜ」
「…止めといた方が良いわよ。あっちにはロクな奴がいないから」
その日集まったのは男だけ
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話