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短編2
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柳の木の女

昔、江戸時代あたりのお話。

とある河原のそば、柳の木ノ下に赤ん坊を抱いた女が薄暗い夜立っているという。

その柳の下を通る人間に女が話しかけては、

「あの…髪の毛をとかす間だけ赤ん坊を抱いていていただけないでしょうか?」

と頼んでくるという。よしととある通行人が承知し赤ん坊を抱いてやったそうだ。

まあ、なんとも小さくて愛らしい赤ん坊………………。

女が平然と髪の毛をとかし始めると赤ん坊の頭がみるみるでかくなり遂には抱いていた通行人を頭から飲み込んでしまった。

こんな事件が何件も起きるうちにその河原の道を通るものはいなくなった。

とある日にひとりの侍が急ぎの用事でうわさの道を通った時だった。やはり女が赤ん坊を抱いていてほしいと頼んできたのだった。

(このものがうわさの女か……… )

侍は冷静に赤ん坊を抱き留めた。するとやはり女が髪の毛をとかし始めた瞬間、赤ん坊の形相が変わった時、侍はとっさに口にくわえた刀の刃を赤ん坊の顔に突きつけた時だった。

赤ん坊の顔はもとの愛らしい顔にもどっていた。

すると女が、「有難う御座いました。おかげで髪をとかすことが出来ました。この恩はまた今度お返しいたします。」

すると女は消えていった……。

それから数ヶ月後、その侍はみるみる腕のたつ剣客となり自分の道場をもつほどになったという。

※児童向けの怖い話ですがこの女の目的がイマイチ判りません。未だに(-_-)

怖い話投稿:ホラーテラー Lさん  

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