霊感ゼロのオレが体験した実話だけに、あまり怖くはありませんが暇潰しに、どうぞ…
オレが学生時代に親が、念願の庭付き一戸建てを購入。それまで、アパート暮らしで自分の部屋もなかったから、めちゃくちゃ嬉しかった。しかも、注文住宅なので家族が望む理想的な家でした。
引っ越しも終えたある夜…自宅にて一人、留守番中。
ぼけ~ッとリビングにてニュートラルな状態で、テレビ見てると、何か視線を感じるのでそっちを見たら、時代劇とかでよくある晒し首が見えた。
“あぁ~、だからか…”
って思いながら、テレビに視線を戻そうとした時…
“エェっ!! なんで?”
ってあり得ない状況に気づいて、視線を感じた方を見たけど、生首はなかった…。
ただの錯覚だと気持ちを切り替えて、オレは二階の自室へ。
ベッドに横になり、小説を読み始めました
。
すると…階下で
「ミシッ…ミシッ…」
家の中を歩く足音が聞こえる。
オレ以外に誰もいないハズやし…(二階に居るのにも関わらずに足音が鮮明に聞こえてくる)
「ヤバい!泥棒かも…」
この状況で身を守る為にと、素早く静かに部屋のドア鍵を
閉め、入ってこられた時の退路を確保する為にカーテンを開け、窓のロックを外した。
十代半ばのオレの心臓はバクバク…
そんな事態の中、家前で車の排気音。
耳に神経を集中させてたオレは聞こえてくるタクシー運転手との会話で親達が帰ってきた事に安心した。
でも、程なく酔ってるであろう親に、泥棒退治はできるのか?!
一人じゃない事が心強く、さっき迄は逃げる事しか考えてのに、
「どうやって、泥棒を捕まえるか?」
に変わった。
親達は玄関を開け、フツーにリビングへ。内容までは分からないが楽しく会話してる。
この間、玄関以外に窓や勝手口を開ける音や通りを歩く人はいなかったし、聞こえなかった。
オレは「 ? 」だらけだった…
府におちないまま、自室からリビングへ。
一応、親には自分が体験した事を伝え、最悪な事にならずに済んだ事に感謝した。
その後も日常会話中に響く、ラップ音(木造新築な為に木が軋んでると思ってました)や施錠してるにも関わらず玄関を開ける音、家を歩きまわる音などの不可解な事がありました。
やがて、親はオレには口にはしませんでしたが、玄関に御札貼ったり、盛塩してたけど、上記の事は治まりませんでした。
そんなある日、母親が
「家を建てる際…地鎮祭はちゃんとやってンけどなぁ~」
ってボソリと独り言。
やはり、浮き世の尺度では計りきれない事もあるもンやねんナァ~って思いました。
その後、家庭は離散。
あの家が存分してるかは分かりませんが…地味なんなけど、怖かったです。
駄文、失礼しました。
読んでくれて、ありがとう。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話