短編2
  • 表示切替
  • 使い方

あるンやなぁ~

霊感ゼロのオレが体験した実話だけに、あまり怖くはありませんが暇潰しに、どうぞ…

オレが学生時代に親が、念願の庭付き一戸建てを購入。それまで、アパート暮らしで自分の部屋もなかったから、めちゃくちゃ嬉しかった。しかも、注文住宅なので家族が望む理想的な家でした。

引っ越しも終えたある夜…自宅にて一人、留守番中。

ぼけ~ッとリビングにてニュートラルな状態で、テレビ見てると、何か視線を感じるのでそっちを見たら、時代劇とかでよくある晒し首が見えた。

“あぁ~、だからか…”

って思いながら、テレビに視線を戻そうとした時…

“エェっ!! なんで?”

ってあり得ない状況に気づいて、視線を感じた方を見たけど、生首はなかった…。

ただの錯覚だと気持ちを切り替えて、オレは二階の自室へ。

ベッドに横になり、小説を読み始めました

すると…階下で

「ミシッ…ミシッ…」

家の中を歩く足音が聞こえる。

オレ以外に誰もいないハズやし…(二階に居るのにも関わらずに足音が鮮明に聞こえてくる)

「ヤバい!泥棒かも…」

この状況で身を守る為にと、素早く静かに部屋のドア鍵を

閉め、入ってこられた時の退路を確保する為にカーテンを開け、窓のロックを外した。

十代半ばのオレの心臓はバクバク…

そんな事態の中、家前で車の排気音。

耳に神経を集中させてたオレは聞こえてくるタクシー運転手との会話で親達が帰ってきた事に安心した。

でも、程なく酔ってるであろう親に、泥棒退治はできるのか?!

一人じゃない事が心強く、さっき迄は逃げる事しか考えてのに、

「どうやって、泥棒を捕まえるか?」

に変わった。

親達は玄関を開け、フツーにリビングへ。内容までは分からないが楽しく会話してる。

この間、玄関以外に窓や勝手口を開ける音や通りを歩く人はいなかったし、聞こえなかった。

オレは「 ? 」だらけだった…

府におちないまま、自室からリビングへ。

一応、親には自分が体験した事を伝え、最悪な事にならずに済んだ事に感謝した。

その後も日常会話中に響く、ラップ音(木造新築な為に木が軋んでると思ってました)や施錠してるにも関わらず玄関を開ける音、家を歩きまわる音などの不可解な事がありました。

やがて、親はオレには口にはしませんでしたが、玄関に御札貼ったり、盛塩してたけど、上記の事は治まりませんでした。

そんなある日、母親が

「家を建てる際…地鎮祭はちゃんとやってンけどなぁ~」

ってボソリと独り言。

やはり、浮き世の尺度では計りきれない事もあるもンやねんナァ~って思いました。

その後、家庭は離散。

あの家が存分してるかは分かりませんが…地味なんなけど、怖かったです。

駄文、失礼しました。

読んでくれて、ありがとう。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
0
1
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ