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短編1
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正体

友人の体験話です。

夜遅く、友人はやっと仕事が片付き、会社を出て電車に乗り30分。いつもの駅で降りました。

彼のマンションは駅から徒歩5分。

すぐ近くの踏切は「魔の踏切」と呼ばれています。

事故が多いのです。

自殺者も出ています。

それでも、駅が近い便利さと、広さ・設備の良さのわりに、安い家賃に惹かれて借りたと話していました。

駅を出て、少し歩いて自分の部屋に着きほっと一息。

さぁ、風呂に入ろうかな、と玄関の側のバスルームに歩きかけた、その時・・。

ガチャガチャガチャ・・

「グエ、グェ。」

突然、廻りはじめたドアノブ・・・。その音にかぶせる様にかすかに聞こえる、不気味な音・・・。

ガチャガチャ・・。

「グエェ、グェ」

友人はパニックです。

契約の際、不動産屋が妙に愛想が良かった事などを思い出したそうです。

彼は意を決して、玄関へ向かって走り出し、勢いに任せて思いきりドアを開けました。

扉は石の様に重かったと。

ズズズズズー。

開いたドアの隙間から・・白い布。地面に広がった長い黒髪・・・。

隣の部屋のOLが

爆酔い&撃沈してたそうです(汗)

つぶれたカエルみたいだったと。

くだらなくて皆さん本当にすみませんでした。

怖い話投稿:ホラーテラー タマさん  

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