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短編2
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空き巣?

…部屋にいると…

ふと昔の事を思い出す。

雨が続いて、ジメジメしてて部屋中どんよりした空気が立ち込めてた。

その日は仕事が休みで、部屋に居たんだけど、

する事が余りにも無くて、出掛ける気にもなれなかったから、そのまま寝て過ごすことにしたの。

ひたすら寝て目を覚ますと、部屋が薄暗い…

あぁ、夜になったんだぁって思って、明日仕事だし風呂入ろっかな…って思ったら、

カチャッカチャッ

キィィ……

カシャ……ン。

お隣?と思ったけど、

玄関からゴソゴソ音がする…(怖)

あ空き巣……?

泥棒……?

固まって動けなくて…

すると、

キッチンと部屋を隔てる扉が開き始めたの…。

薄暗い中、人と思われる陰が入ってきて…、

私とっさに投げたのが枕。

ポスッ

(わぁっ!)

枕が当たったのか、声が聞こえて、それも男の声!

とっさにこっちも叫んで、身近にある物片っ端から投げてた。

(キャアァ!)

ガシャンッ

バンッ

ドタンッ

(まっ…待って…)

男の声が微かに聞こえた気がしたけど投げ続けてた。

騒ぎを聞き付けて、隣の人や上の人がきてピンポン鳴らすし、窓は叩くし、どうしました?って外で叫んでるし、部屋には空き巣がいるしで、

こっちは完全パニック!

助けて!って叫んだら、玄関から何人か来て、

空き巣を取り押さえてくれた…

(○○さん!大丈夫かい!)

この声、大家さん!

助かったと思ったら、電気が付いた。

(誰かが付けてくれた。)

空き巣の顔を……

…え?マジで誰?

知らない男が、二人の大人の下敷きになってた…。

「…前ここに住んでた人、俺の元カノで、まだ俺鍵持ってたから懐かしくて入ったんです…まさか鍵開くとは思わなかったけど…今住んでるのがどんな人かと思って、つい……。すいませんでした…。」

私、大家を睨んだ。

「鍵2つ却ってきたから…大丈夫かと思って…鍵交換してなかったんだ…ごめんね…」

不法侵入の男はオデコが腫れるくらい土下座して謝るから警察呼ばなかったし、

無事で良かったねと言いながら皆さん呆れながら帰っていった…

後日アパート全室鍵交換は行われた。

そして不法侵入の未練男は

今では私の彼氏です。

怖い話投稿:ホラーテラー すごいよ!マサルさん  

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