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短編2
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キャンプファイヤー

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小学6年の夏の話だ。

地域の子ども会の行事で、少年自然の家というキャンプ施設にキャンプに行った。

4年生から6年生までの男女9人と保護者数名という、

割とこじんまりとしたキャンプ。

普通に昼は森を散策し、夜は自分達で食事を作ったりした、ありきたりなものだ。

食事を終え、キャンプにつきもののキャンプファイヤーが執り行われた。

何か出し物をするわけでもなく、誰となく怖い話をしようと言い出し、

怪談大会ということになった。

怖い本からのネタや昔からある都市伝説、人から聞いた話、自分の体験談などなど、

一人一人披露していった。

俺はというと、本当は体験談をしたかったのだが、

信じてもらえそうもないので、クラス担任から聞いた話を披露した。

やがて夜が更け、一通り怪談披露しきり、

そろそろお開きという時だ。

「あれなに?」

俺の隣にいたK君が近くの木の上を指差した。

皆、なになに?といった感じでK君が指差した木の上を見上げる。

そこにはサッカーボールより少し大きめの黒っぽい何かがあった。

「なんだろあれ」

肉眼では周囲が暗いせいもあり、確認出来なかった。

保護者のひとりがその黒っぽい何かを双眼鏡で確認した。

「みんな早くバンガローに戻って!!」

大声で叫ぶ保護者。

皆何が見えたのか興味深々だったが、

その保護者のただならぬ剣幕に恐怖を感じ、

我先にとバンガローに駆け戻った。

俺は何が見えたのか気になって仕方がなかったので、

どさくさに紛れ、双眼鏡を手に取り、

その黒っぽい何かを見てみた。

見たことを後悔した。

その何かは

shake

明らかに人の首

驚き思わず声を上げかけたが、グッとこらえた。

翌日聞いた話だと、子ども等がバンガローに戻ったあと、管理事務所の人と共に調べたらしいが、

その時見えた黒っぽい何かはもうそこにはなかったという。

結局正体は鳥ということで片付けられてしまった。

本当のところは判らずじまいで、数十年経った今でもモヤモヤしてる出来事だ。

Concrete
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